私は、カウンセラー養成講座の人たち向けに、

zoomでお茶会と称した質問会を行っています。


以前質問していただいた内容に


「相談者から、カウンセリングを

 していてもよくわからない、

 何も感じないです」

 

と言われたらどうしたら

いいのでしょうか?

 

というものがありました。

 

  1. すべてを受容する

 

 

私のカウンセリングの手法に、

相談者のネガティブなできごとや、

ポジティブな出来事を話していただくもの

があります。

 

そしてその時の感情を思い出して

いただくのです。

 

相談者の中には、

「ポジティブなことといってもよくわからない、

 感情といわれても出てこない」

そう言う人もいます。

 

そんな時に、

もっと深掘りした方がいいのかも、

適切な質問は何だろうか?と

カウンセラー側があせってしまうかもしれません。

 

あせってしまうと傾聴は難しいです。


どうしよう・・・

というあせりを感じたら、

一旦中断しましょう。

 

お茶を飲んで一息ついたり、

お手洗いに行ったり。


気持ちを整えて、再度相談者に

向き合います。

 

カウンセリングの手法を

完結させるのが目的ではありません。


カウンセリングの手法が

未完でもいいのです。


悩みの深堀りが目的でもありません。

 

「ポジティブなことが

 思い出せないことがわかった」


「感情と言われても

 わからないことがわかった」

 

だけなのです。

ありのままで素晴らしいのです。

 

  2. 心の傷は時間をかけて見守ることでいやされていく

 

 

たとえば、

子どもがころんでひざをすりむいた時、

あなたはどうしますか?


傷口をこすったり、たたいたり、

さらにえぐったりはしないですよね。

 

消毒して、ガーゼや包帯をしたり、

絆創膏をしたりして自然の治癒力で

治していくことでしょう。

 

心の傷も同じ。

カウンセリングの1時間で治そう、

癒そうというのは難しいのです。

 

相談者が「わからない」と言っているのに

さらに深掘りをしようとする。


お悩みの相談にアドバイスをかえす。

 

そのことで、ジョハリの窓でいう

「秘密の窓」や「未知の窓」が

開きかけたのに、

すごい勢いでバタッと閉まってしまいます。

 

カウンセリングは、

1時間で劇的な効果を感じたとか、

1度の相談で何かを解決できた

というものではありません。

 

カウンセリングの時間は、

何も変化を感じないのがほとんどです。

 

カウンセリングが終わり、

相談者が家に帰って、

ゆったりとくつろいでいる時間に

ふっと気がつくのです。


お茶を飲んでいる時間や、

散歩をしている時、

お風呂に入っている時など。

 

インスピレーションを感じるように、

あの悩みって、これが原因かも?

 

こうすればいいのかも?

とアイデアが浮かんで腑に落ちた。

 

そんな風に語ってくれる相談者は多いです。

 

  3. カウンセリングは、心の扉をノックする

 

 

カウンセリングは、

カウンセラーと相談者とで、

相談者の心の扉をノックすること

といえるかもしれません。

 

相談者の話を、カウンセラーが伝え返しする。

自分の悩みを他の人の言葉できくことで、

相談者の心の扉に行き着きます。


自分の悩みを味わうことで、

何かに気づき、

心の扉にノックしていきます。

 

そして、だんだんと

心の扉が開いてくるのです。

 

目には見えない変化が少しずつおこり、

相談者自身が悩みの解決方法を

思い出していきます。


それを見守るのが

カウンセラーだといえるでしょう。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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