私は、1ヶ月に1度、

「お茶会」という

質問に答える会をzoomで行っています。


その中で頂いた質問の一つに
「カウンセラーはいつやりがいを感じるのですか?」

というものがありました。

 

  1. 深い悩みを分解してみると…

 

 

たとえば、

パワハラの上司がいてつらい

というお悩みをかかえていると

します。


解決しようとして転職したのに、

次の職場でも

似たようなパワハラの上司がいた

というのはよく聞く話ですよね。

 

悩みを解決しようとしたのに、

また同じような悩みが出てくる…。

これは、病気の直し方と同じ。


たとえば、

頭が痛いので痛み止めを飲んで、

痛みを和らげてみた。

 

けれども頭痛の原因である

肩こりは放置しているので、

また頭が痛くなる…。

 

根本原因の肩こりを治さないと、

いつも頭痛に悩まされることでしょう。

 

パワハラ上司がいるという

表層の悩みではなく、

悩みのタネである根本原因に

気づくことで、

深い悩みそのものが解決していきます。

 

でも、カウンセリングという

短い時間で、

クライエントの人生すべてを

聞くことはできません。


1度のカウンセリングで、

悩みの根本原因に気づくことは

ほとんどありません。

 

だから1回カウンセリングをしただけで、

クライエントが劇的に変わって、

カウンセラーがやりがいを感じる、

ということはほぼありません。

 

  2. 1回のカウンセリングで効果を出そうとすると

 

 

私が以前受けた

「1回のカウンセリングで効果がある」

とうたっていた

カウンセリングの例です。

 

私は、普段は話せないような

深い悩みを、やっとの思いで

打ち明けました。

 

カウンセラーから

「そのお悩みの原因はなんだと思いますか?」

と言われました。


私は、わからなかったので素直に
「わかりません」
と答えたのです。

 

すると、

「そんなはずはありません。

 原因はあなたの中にあります。

 原因を考えてみてください」
と言われたのです。


当時の私には、悩みの原因など

まったくわかりませんでした。

 

だから、「いえ、わかりません」

と答えました。

 

カウンセラーは、

「悩みの原因がわからないのはおかしい」

と言わんばかりの形相で、

「原因を教えてください」と迫ってきます。

 

そして、1回のカウンセリングで

解決できなかったのは

クライエントが悪いから。

と結論づけられてしまったのです。

 

  3. 心は壊れやすいガラスのように繊細なもの

 

 

人の心は、

壊れやすいガラス細工のようなもの。

 

たった一言で

心を閉ざしてしまうこともあります。


カウンセリングのマニュアル通りに

進まなくて当然。


私たちカウンセラーは、

クライエントに

伝えなければいけないことは

何もありません。


表面的な問題を解決する

アドバイスをしても、

また同じような問題が

起こることでしょう。


カウンセラーは

お話を聴いて、

お悩みのタネを探す

サポートをするだけです。

 

クライエントが悩んでいても、

泣いていても、怒っていても、

「それでもあなたは素晴らしい」

という愛の態度で見守るだけなのです。

 

そして、半年後、1年後に

クライエントの中で気づきがあり、

人生が徐々に望む方向に変わっていく。


その成長を一緒に楽しむことが、

カウンセラーの生きがいだと

いえるでしょう。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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