カウンセラーとして

デビューしたばかりの方から

このような相談を受けました。


「人のお悩みを聞くと、

 自分のことのように感じて

 悩んでしまうのです」

  1.カウンセラーは共感するけれど同調はしない
 

 

 

カウンセリングにくる方は、

お悩みを相談しに

いらっしゃいます。


生きていく中で、

苦しいことや悲しいこともありますが、

楽しいことや感謝するようなことも

あるでしょう。

 

その中で、

お悩みの方にフォーカスして

お話をしていただくのです。


カウンセリングで語られる内容が

その方のすべてではありません。

 

カウンセラーが考えたこともないような

大変なお悩みの内容をお聞きし、

泣きたくなることも

あるかもしれません。


でも、カウンセリング中に、

カウンセラーが泣いてしまったら、

カウンセリングが進みません。

 

そんな時は、
「クライエントさんには

 お悩みの側面もあるけれど、

 楽しいことやうれしいこともあるはず」

 

と少し俯瞰した目を

持つようにしています。

 

  2.なぜ愛のプールがゆらいでしまうのか

 

 

カウンセラーは、

完全なる受容・承認を持って

クライエントを見守ること。


クライエント自身が気付き、

自分自身を癒すことができると

信じること。

 

そう思っていても、

とても重い内容のご相談を受けると、

見守る目が揺らいでしまうことも

あります。


それは、カウンセラー自身の

琴線に触れるから。


満たされていなかった

幼い頃の記憶なのかもしれません。


あるいは、過去に失敗して

大変だった経験が

フラッシュバックするからかも

しれません。

 

いつも愛の態度でいるためにも、

カウンセラーは、

日々セルフカウンセリングすることが

大切だと考えています。

 

  3.セルフカウンセリングする方法

 

 

セルフカウンセリングする方法には、

日記や瞑想などいろいろあります。


今回は、ジョハリの窓を利用した方法を

お伝えします。

 

サンフランシスコ州立大学の

心理学者ジョセフ・ルフト氏と

ハリ・インガム氏が

1955年に発表した

「対人関係における気づきのグラフモデル」

それが、「ジョハリの窓」

 

人の心には
開放の窓:自分も他人も知っている自己
盲点の窓:自分は知らないけれど、

     他人は知っている自己
秘密の窓:自分は知っているけれど、

     他人は知らない自己
未知の窓:自分も他人も知らない自己


4つの窓があります。

 

4つの窓の絵をかいて、

一つ一つを埋めていきます。

 

 

たとえば
開放の窓:明るい、話好き、世話好き
盲点の窓:愛にあふれている
秘密の窓:実は怒りっぽい
未知の窓:大きな野望がある
など。

開放の窓と秘密の窓は、

自分が知っている部分なので、

書きやすいでしょう。


盲点の窓と未知の窓は

自分が知らない部分なので、

とても書きにくいと思います。

 

盲点の窓を考える時は、

自分の顔を鏡に写すように

しています。


鏡に写った自分の顔を見ると、

自分を客観的に見られるように

なっていきます。

 

普段は自分の顔は見えません。

「鏡に写っているこの人はどんな人?」

と考えていくのです。


今まで気がつかなかったことに

気がつくかもしれません。

 

自分を知ることができると、

相手の話になぜ反応してしまうのかが

わかってきます。


カウンセラーは、鏡だと

考えています。

相手の感情を映し出す鏡。


カウンセラーの感情が出てしまうと、

鏡がくもってしまい、

相手の感情もくもって映ります。

 

自分を知るセルフカウンセリングを

することで、開放の窓も

広がっていきますよ。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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