カウンセラー養成講座で

たびたび話題になること。それは


「どうしてもアドバイスしたくなってしまうのです」


ということ。

 

あなたは、相談を持ちかけられた時に、

なんとか解決してあげようと

思うタイプの方でしょうか?

 

相手のためにこれだけは

伝えなければいけない…

 

そんな使命感に駆られて、

自分の経験を交えたアドバイスを

話してしまい、

気付いたら相談してくれた相手が

聞き役にまわっていた、

という経験があるかもしれませんね。

 

会社で部下を教育する。

子どもに何かを教える。

 

そんな教育の場面では、

アドバイスは必須でしょう。


でも、カウンセリングの場では

アドバイスは必要ありません。

 

  1.なぜアドバイスしたくなるのでしょうか?

 

 

悩みごとを相談された時、
「あっ、それは、こうすればいいのでは」

とか
「そんなことをやっていてはダメだよ。

 これをやらなければ」
「私も昔はそうだった。でもね…」


など、ついついアドバイスしてしまう

理由としてはいくつかあげられます。

 

・自分も同じことがあったといって

 「つながり感」を持ちたい
・相手を救ってあげたい
・相手に自分の価値を示したい

 

そんな想いが根底にあることが多いです。

 

  2.アドバイスは与える側にメリットがある

 

 

シカゴ大学ブースビジネススクールの

研究によると、

「アドバイスを受け取るよりも、

 アドバイスを与える側の方が

 やる気や自信を持つことに

 つながっている。」

そんな研究結果がでました。

 

そのアドバイス、

相手のためではなく、

自分の欲求を満たすためのものかも

しれません。

 

  3.ついついアドバイスしたくなる心を飼いならすには…

 

 

小学生の頃に、母親に、
「宿題、まだやっていないの?

 テレビばかり見ていないで、

 早く宿題をやりなさい。」


と言われたことはありませんか?


その時に、どう思いましたか?
「今やろうと思っていたのに。

 そんな風に言われたらやる気がなくなった。」


こんなことを思ったのでは

ないでしょうか。

 

アドバイスは、相手を救ってあげたい。

一刻も早くその悩みを解決してあげたい。
そんな優しさかもしれません。


でも相手は、答えを与えられたら

やる気を失うかもしれません。


その人の自立性や

自分で考えて行動する機会を、

奪ってしまうかもしれません。

 

だから、
・アドバイスしたい欲が

 心の中に現れたことを自分で認識すること
・相手は、解決法を知りたいのではなく、

 ただ話して、自分の頭の中を

 整理したいだけだと思う

 

このことで「相手の話をよく聴く」

ことに集中できるでしょう。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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