誰かが悩んでいる時、

悲しんでいる時、

何か励ましになるような言葉をかけてあげたい。

 

でも何て言えばいいのだろう、

と思ったことはありませんか?

 

アメリカのウェイン州立大学で、

どのような励ましの言葉が

いいのかという実験が

行われました。

 

  1.励ましの魔法の言葉はある?

 

 

アメリカ・ウェイン州立大学の

シャウナ・タナー氏らの研究チームは

言葉による励まし度の違いを

調査しました。


大学生54名を集め、

8つの状況における96の言葉の

励まし度を評価してもらったのです。

 

励ましの言葉は、

「人生いろいろだから楽しいんだよ」

とか

「君を好きな人は他にもいる。

 おかげで私たちと遊べるし」

のような前向きに考えるような言葉、

仲間がいることを思い出すような

言葉など96個です。

 

その結果は…

「他よりも優れて励ましになる」

という言葉はないとのことでした。

 

同じ調査を10〜15歳の子どもたち300名、

心理学者、大学生、

研修医33名に実施しても、同じ結果。

 

「この言葉が良いと言う言葉はない」

ということですね。

 

  2.言葉はいらない。ただ聞いてくれさえすれば。

 

 

アメリカのウェイン州立大学の調査から

判明したことは、


「気の利いた言葉は特にない。

 ただ、聞いてくれればいい。」

ということでした。

 

カウンセラー養成講座をやっていると、

よく聞かれるのが
「なんて質問したらいいのでしょうか?」
「目の前で泣かれたら

 なんて言ってあげたら

 いいのでしょうか?」

 

このような、どんな言葉が

いいのだろうか?という質問です

 

その答えは、
「傾聴できていれば、

 どんな言葉でもいい」

ということかもしれません。

 

  3.カウンセラーに必要なのは、言葉ではなく興味を持って聞く心

 

 

たとえば、

「日常的に暴力をふるう恋人と別れられない」

という相談を受けたとします。

 

「別れたらいいのでは?」

 

と言いたくなるかもしれません。

でも、それができないから

相談に来ているのです。


おそらく、他の人からも

「別れなさい」と

言われていることでしょう。

 

仮に、表面的な問題を

解決できたとしても、

悩みのタネはそこではありません。


おそらくその方には、

再び同じようなことが

起こってくることでしょう。

 

カウンセラーがやることは、

「別れらたいいのでは?」

のアドバイスではなく、

暴力的な恋人にしがみついてしまう

気持ちを理解し、

その原因を一緒に探究すること。

 

相談者が自分の心を

探求しにいくのを見守ることです。

 

お話を、興味を持ってうかがい、

伝え返しをして、

相談者に気付いていただくこと

だけなのです。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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