109シネマズ二子玉川で観てきました。
109シネマズ二子玉川は初めてだったんですが、綺麗でしたね~。
去年(2015年)の4月オープンですか。
駅前の「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」内にあり、人が集まりやすそうな雰囲気がよかったです。
東急レクレーションの株主(弱小ですが)としても満足のいく施設でした。

さて、私は株式投資をしているんですが、始めたのはリーマンショック後なので、本作で重要な意味を持つサブプライムローンの焦げ付きについては、当時ニュースで知った程度でした。
サブプライムローンの焦げ付きに端を発し、その後金融市場が崩壊するに至るまでの過程についても、投資を始めた後から知っていった事なんですよね。
サブプライムローンの焦げ付きから、実際にそれが金融市場に影響を与えるまでには、それなりのタイムラグがあったわけですけど、その点が本作でも現れていましたね。
特にショート(空売り)に全力で相場を張っていた本作の主人公達の年単位でのフラストレーションは並大抵のことではなかったと思いますが、その点が良く描かれていました。
物に当たったり人に当たったり、はたまた思い切りふさぎ込んだりと、大金(自分のだけでなく、他人のも)が絡んでいると、並みの精神力じゃ耐えられないだろうなぁと思いました。

私もたまに空売りをすることがあるので、下がるはず(だと思っている)なのに下がらないことに対して憤る気持ちは大変よく分かります(^^;)

ところで本作の邦題の副題として「華麗なる大逆転」とあります。
「大逆転」は正しいと思いますが、「華麗なる」は微妙な感じがしますね。
ショートに相場を張っていると、余程の自信がない限り、大抵は心中穏やかではないと思います。
その点は上記のように本作でもよく描かれていて、結果的には大逆転になったわけですけど、そこに至るまでの過程は決して「華麗」ではなかったと思います。
なんというか、人間のネガティブな感情(自分だけではなく他人のも)にまみれながら、なんとか耐え抜き勝つことができた、というのがいいところではないでしょうか。
スマートととは程遠く、泥臭いと言った方がいいかもしれませんね。

それにしても、金融市場の崩壊は恐ろしいですね~。
投資を始めてからこれまでに何度か暴落を経験しましたが(今年の年初からのも含め)、リーマンショックの時の暴落は、その当時の様々な株式指標を見るとさらに強烈だったようで、身震いします(^^;)
本作のように、全力でショートに相場を張るということは自分には到底できませんし、やろうとも思いませんが、金融市場に身を置く以上、自分のようなちっぽけな存在ではあっても、常にリスクを頭に入れておく必要性を改めて感じました。