AI元年と呼ばれた2016年からはや2年が経ちましたが、2018年は「AI運用元年」、「AI民主化元年」などとも呼ばれているようです。
人口知能が飛躍的に発展を遂げた理由を一言で表現するならば、「ディープラーニング」でしょう。
その技術によってあらゆる側面で人間を超越し、それ以降の未来予測が不可能になるシンギュラリティが起こるということは想像に難くないと思います。
それをリアルタイムで感じやすいのがアルファベット(グーグルの親会社)傘下のDEEP MIND社が開発したアルファ碁でしょう。
囲碁は人間が考え出したゲームで一番複雑なものと考えられています。その複雑性からたとえAIがビッグデータを学習したとしても、人間のチャンピオンに勝つには最低あと10年は必要だろうと言われていた2015年、イセドル9段を破ったニュースは記憶されている方も多いでしょう。
そこから2年2017年10月にはアルファ碁ゼロが開発されます。
アルファ碁ゼロがアルファ碁と違うところはビッグデータを必要としないところでした。
人間の今までの棋譜データを使わず、ルールのみを教え、自己学習・自己対局のみを3日間させたところ、アルファ碁に100勝0敗と完勝したのです。
これは人間が今まで蓄積してきた囲碁の知恵をAIが3日で超えたということです。
はっきり言えば人間の知識はAIの前で役に立たなかったということを、囲碁という限定された範囲内ではありますが証明されたということです。
さて、それだけでも驚きなのですがそれから2か月後の2017年12月アルファゼロが誕生しました。
それは囲碁が強くなっただけではなく、なんと一つのプログラムが囲碁も、将棋も、チェスにおいても最強になってしまったのです。
その学習スピードは、
将棋の最強ソフト「エルモ」を2時間で、
チェスの最強ソフト「ストックフィッシュ」を4時間で、
囲碁の最強プログラム「アルファ碁ゼロ」を8時間の自己学習のみで破ったのです。
そして驚くべきはそのスピードよりは、AIが汎用性を持つことに成功したことです。
今までAIが人間の仕事を全部奪うとか、人間を超えるというのは起きたとしてもずいぶん先の話だと言われてきたのは、この汎用性の難しさからでした。3つができたということはそれ以上もでき行くのは間違いありません。その汎用規模が広がって人間レベルを越えたらそれは人間が太刀打ちできないということになるのではないでしょうか。
しかしただ悲観的なことを言いたいわけではありません。大切なのは人間の進化です。
AIが例えそうなったとしても、そのAIを使いこなし、人間にしかできないことをする私たちになる必要があるのです。
それを持つことこそAI時代の人間の尊厳であると思います。ポストAIは人間の進化です。AIは因果につかまれた存在です。そのAIにはまねのできない領域を私たちは認識技術により可能にしました。因果から自由な境地へ行きつき、人と人との新しい関係性であるGI(グループインテリジェンス)をつくることです。
人間の進化による、素晴らしい未来が待っています!!