私達の仕事は、求職者及び求人募集をされるクライアントの声をしっかり聞くことである。本日来られた中国人求職者は新卒で業務経験がないにもかかわらず、30代以上の落ち着きを感じさせる方であった。彼がシンガポールで働くことになったきっかけは、東日本大震災であった。自分自身は日本で働くことは問題がないのだが、家族がどうやら賛成しないらしい。日本人以上にと言っては少々語弊があるが、家族を大切にする海外出身の方は、このような家族の声を尊重することが多いように感じる。震災以降、日本で勤務あるいは勉強されていた外国籍の方がシンガポールへ就職の門を叩きにくることが非常に増えた。国籍はインド人、欧米人、中国人、東南アジア周辺国の方と多岐に渡る。
さて、私がタイトルに志の高いとしたのは、彼が新卒にもかかわらず野心を持った向上心の高い方と感じたからだ。新卒で働く企業では、まず営業能力を身につけたい。また併せて、お金を貯め、近い将来(彼は20代を想定していた)自分の会社を作って経営したいと言った。ここまではっきり言われると正直、我々が扱っている求人との相性を考えてしまうのだが、というのも私が担当する顧客の多く(もっというと日系企業の多く)は、長期で会社に忠誠心を持って貢献できる人材を探しているからである。彼がどのような企業と縁があり、入社を決めるのかわからないが、いずれにしても自分の将来に向かって、20代は努力を続ける方なのだろうと思う。半年後や1年後の彼の動向が、多少気になる次第である。
このことを敢えて説明する必要はないと思うが、シンガポール勤務希望者は着実に増えている。日本の震災以降は、その数ももう一段階増え始めている。どのような方が増えているのか、結論から言うと全ての業界・職種・国籍の方が希望されている。私はローカルの求職者(シンガポール人、マレーシア人、インドネシア人、タイ人、ベトナム人、中国人、韓国人、インド人、アメリカ人、フランス人、ドイツ人・・・※つまり、日本人以外全て)を担当しているが、まさに全てである。隣の日本人求職者を扱う部門も非常に忙しいようだ。つまり、日本在住でシンガポール勤務の転職先を探している方が多いということだ。
私が本日お会いした方は、中国出身で日本での勤務経験もある20代、日本語能力はJLPT1級(日本語検定最上級レベル)を持つ。ただ、残念なことに英語能力は中学校~大学までの学校教育のみで、仕事でも全く使う機会がなかったとのこと。それもそのはず、日本ではほとんど業務が日本語で行われる。そのため、日本勤務経験者は国籍問わず、みなさん日本語レベルが極めて高いし、必然的に高くなるようだ。
ただ、私は彼の語学スキルを懸念して、面談の最後に正直に伝えた。
「日本語は立派だが、シンガポールでは面接や通常業務が英語になるので、仕事を見つけることに時間がかかるかもしれない。」
彼は怯むことなく、こう応えた。
「もし、仕事が見つからなければ、シンガポールで英語の勉強をしながら、仕事を探します。」
この求職者が言われたことは的を得ている。日本は物価が高い、英語授業料が高い、英語を話す機会が日常では少ないことから、シンガポールで英語スキルを身につけることが早道と私も考える。少なからず、シングリッシュが街中で話されたりはするが、まずは使う、そして通じることが大切だ。
このように、自分の将来を前向きに考える積極的な若者が日本でも増えることを切に願う。
私が本日お会いした方は、中国出身で日本での勤務経験もある20代、日本語能力はJLPT1級(日本語検定最上級レベル)を持つ。ただ、残念なことに英語能力は中学校~大学までの学校教育のみで、仕事でも全く使う機会がなかったとのこと。それもそのはず、日本ではほとんど業務が日本語で行われる。そのため、日本勤務経験者は国籍問わず、みなさん日本語レベルが極めて高いし、必然的に高くなるようだ。
ただ、私は彼の語学スキルを懸念して、面談の最後に正直に伝えた。
「日本語は立派だが、シンガポールでは面接や通常業務が英語になるので、仕事を見つけることに時間がかかるかもしれない。」
彼は怯むことなく、こう応えた。
「もし、仕事が見つからなければ、シンガポールで英語の勉強をしながら、仕事を探します。」
この求職者が言われたことは的を得ている。日本は物価が高い、英語授業料が高い、英語を話す機会が日常では少ないことから、シンガポールで英語スキルを身につけることが早道と私も考える。少なからず、シングリッシュが街中で話されたりはするが、まずは使う、そして通じることが大切だ。
このように、自分の将来を前向きに考える積極的な若者が日本でも増えることを切に願う。
多くの人が一度は考えたことがあるテーマかもしれない。今思えかえせば、大学4回生の就職活動時が最初だったように思う。当時は正直MBAを社内制度で取らせてもらえる企業、将来海外で駐在できる可能性が高い駐在員の多い企業は、私にとってとても魅力的だった。
ただ、海外に住みたいと思ったのは、高校生の時が初めだった。しかしながら当時はサッカーに毎日明け暮れる日々で、学校行事の修学旅行すらサッカー部は参加させてもらえない状況で、英語留学は夢のまた夢だった。友人が1年間の留学切符を手に入れたと聞いたときは、とても羨ましかったのを覚えている。
“働く”と“住む”は同じようで、私の中で少しニュアンスが異なる。“住む”はその土地、文化、人間が好きで生活したいと言った意味合い。“働く”は簡単にいうと、もっと攻撃的だ。そして場合によっては過酷な作業となりえるかもしれない。どんな仕事でも利益を出して儲けなければ、自分が所属する組織は倒産してしまう。また競合企業、同僚、場合によっては上司までもが競争相手となるため、向上心は持ち合わせないといけない。
さて、私はこれまで2年間ではあるが、人材紹介会社のキャリアコンサルタントとして、海外で働く人材や海外で活躍する企業を数多く目にしてきた。そして、これから海外で仕事を続ける限り、もっと多くの人材や企業に出会うだろう。またそのことをとても楽しみにしている。なぜなら自分が知らないことがほとんどであるから。当然、国籍も年齢もバックグラウンドも多種にわたるものであってほしいと願う。
私はこのブログを通して、リスクを取ってでも海外で働きたいと思い、実行する日本人が一人でも増え、その結果多くの日本人が仕事だけでなく、人生においても多いに楽しみ、そしてゆくゆくはそういった人々が島国日本を少しでも良い方向へ導くことを切に願いながら、第1回目のブログの結びとさせて頂きたい。
ただ、海外に住みたいと思ったのは、高校生の時が初めだった。しかしながら当時はサッカーに毎日明け暮れる日々で、学校行事の修学旅行すらサッカー部は参加させてもらえない状況で、英語留学は夢のまた夢だった。友人が1年間の留学切符を手に入れたと聞いたときは、とても羨ましかったのを覚えている。
“働く”と“住む”は同じようで、私の中で少しニュアンスが異なる。“住む”はその土地、文化、人間が好きで生活したいと言った意味合い。“働く”は簡単にいうと、もっと攻撃的だ。そして場合によっては過酷な作業となりえるかもしれない。どんな仕事でも利益を出して儲けなければ、自分が所属する組織は倒産してしまう。また競合企業、同僚、場合によっては上司までもが競争相手となるため、向上心は持ち合わせないといけない。
さて、私はこれまで2年間ではあるが、人材紹介会社のキャリアコンサルタントとして、海外で働く人材や海外で活躍する企業を数多く目にしてきた。そして、これから海外で仕事を続ける限り、もっと多くの人材や企業に出会うだろう。またそのことをとても楽しみにしている。なぜなら自分が知らないことがほとんどであるから。当然、国籍も年齢もバックグラウンドも多種にわたるものであってほしいと願う。
私はこのブログを通して、リスクを取ってでも海外で働きたいと思い、実行する日本人が一人でも増え、その結果多くの日本人が仕事だけでなく、人生においても多いに楽しみ、そしてゆくゆくはそういった人々が島国日本を少しでも良い方向へ導くことを切に願いながら、第1回目のブログの結びとさせて頂きたい。
