2024年5月28日

 

「デリーにもスラム街はあるの?」質問すると

「アリマスヨ。イキマスカ?」

https://tabisuruindo.com

この日は、ロニ・シゲタ トラベル 兼 アジャイゲストハウスのオーナー、

ロニさんにリクエストしたツアーの日です。

 

アムリトサルの出発前に、「どんな一人旅にしたいか」をヒアリングしてくださっていました。

行ってみたい場所の一つにスラム街がありました。

Youtubeやインドの貧富の差や暮らし部についての関連記事を読み一度はこの目で見たいという思いがありました。

 

提案してくれたツアーは、

 

名所巡りとスラム街散策

 

ロニさん曰くスラム街は一人で行くのはお勧めしないとのこと。

オーナー直々にガイドしてくれることになりました。

またスラム街ではロニさんの甥っ子さんに

仕事を手伝わせ「二人がかりでボディガード シマスカラネ」

おいおいびびらすじゃないか!

アメリカのスキッドロウのような犯罪や暴力が蔓延る側面でもあるのか??(汗)

 

午前中からロニさんと行動を共にします。

 

朝からオートリクシャーにてオールドデリーへ移動

 

午前中から太陽はギラギラと照り付け、また交通量は相変わらずどこが車線だかわからない混み具合です。

 

 

そして、オールドデリーに近づくにつれ、様子が変わってきます。

 

 

 

先ずはここ

 

インド独立の歴史で有名なマハトマ・ガンジーのお墓「ラージ・ガート」です。

暗殺された翌日、この石碑の場所で火葬されたようです。

その記念碑のある公園にはゴミ一つ落ちていない綺麗で広大な敷地でした。

ゲートから石碑までもちょっと歩きます。

入場無料です(土足現金だったような記憶があります)。

ここは一般市民もお参りに訪れるほかにも、各州のトップや海外の要人も足を運ぶ場としても有名です。

 

次に向かったのは

ムガル帝国以来の国のシンボル?

「ラール・キラー」

ムガル帝国代5代皇帝時代のお城です。

 

頑丈なレンガでできたこの城壁はなんと2.4km!

相当な広さでした!

 

一通り撮影を終えたら、

お城の正門からまっすぐ続く「チャンドニー・チョウク」(月光通りとも呼ばれる)

というストリートを散策。

インド最古のストリートだそうです。

老朽化している建物も多かったです。

やはりデリーのような首都都市同様に、

モールやスーパーマーケットの文化が少なく商店街には専門店がストリートに連なります。

「餅は餅屋」世界です。

もう一つ気づいたのは、この区画では、オートリクシャーよりも、サイクルリクシャーが多かったです。

(交通規制でもあるんでしょうか?)

 

このストリートには寺院も多数存在していました。

イスラム教寺院には少年たちが普段着で遊びに来た際に寺院に立ち寄り、お祈りをしていました。

神様と共に生きる姿を見ることができました。

 

ほかにもスィーク教寺院もありました。

 

寺院出口ではキヌアを甘く煮たような団子が配られます。

大きなお鍋から一口分ずつ、「食べるお守り」として、一人ずつ列に並び両手で受け取りいただきます。

やはりスィーク教寺院は土足厳禁なので、靴の預かり所があります。

靴を履くベンチの隣では、

アーユルベーダ的なオイルが売られていました。

関節痛などの痛みに良いそうです。

ガイドのロニさんはご自身のお母さま用に買っていました。

街に戻ると訳のわからん貯水タンクがあったり...。

何よこれは...。

 

商店を除いていると外では、このような

体に障がいを持ち、手でサンダルを履き、お尻を持ち上げながら移動し、

あちらこちらに声をかける物乞いがいました。

 

これが現実の2024年です。

 

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余談

少し話は逸れますが、

帰国してから二人の知人と貧富の差や、人道支援について話す機会がありました。

 

お二人とも海外経験が豊富で知識や鋭い視点を持って、世の中を見ていらっしゃいますが、

人道支援に対する考えが全く違い、非常に興味深かったです。

 

・ニューヨークを中心に、世界的に評価されているアーティストの友人は、

成功者ほど寄付に対して見返りや我欲を優先する。

 

・個人事業で世界でビジネスをしている人は、

「売上の一部を寄付はしている」との主張のみで、

誰がどのように苦しんでいるか興味がない。

 

前者は、

紛争地帯でPTSDを抱える子供達に胸を痛め、人道活動家としての活動もしており、

リスクを背負ってでも、自身の経験や情報発信を命懸けでやっておられます。

 

一方で、

後者は、やはりビジネスパーソン。

自身の利益を優先します。

環境をより一層整えることを第一とする。

「お金がない人ほど政治家に対して批判したりするのよ」

「自分より血統が上の人や生活水準が上の人と仲良くなることが何よりも先決」とのこと。

 

 いずれも現実的に人間の持つ感性で、貴重な話を聞けました。

私は、インドは人口の40%がトラウマを抱えて生きている側面もあるので、

今後も見識を少しでも広げていきたいと思いました。

 

また、

このように充実したストリートには少年の物乞いも

動けないほどの体力になりながらも、通りすがりの大人達に手のひらを向け、何かを訴えています。

ガイドをしてくれたロニさんに、このような少年少女たちには親がいないのかを尋ねると、

大体が遠くのビレッジから、デリーで仕事を探すように片道切符を持たされ、仕事が見つからない子供達は

物乞いになり、人攫いに遭い、少年少女問わずレイプされ、殺害され、最後は臓器売買され

富裕層だけが助かる図式ができているという話を聞きました。

(貧しい家庭では子供を捨てる気でデリーに連れてくる人もあるかも知れません)

人道活動家の友人から聞いた内容を現地でも聞き、より一層現実味がわきました。

 

そして世界的に有名な人道支援財団が、巨額の義援金を集めながらも実質的な活動結果を公表できていない点もまた、興味深いところです。

 

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ツアーを依頼しなくても名所は「地球の歩き方」に書いている場所ばかりなので、それだけでもじゅうぶんに魅力ある旅ができると思います。

より深い話を聞くと言う意味では現地スタッフにツアーを依頼するのもいいかもしれません。

 

 

さて次回は、

 

デリーで食べたインドめしと、

スラム街のお話を書きたいと思います。

 

 

ぜひ、また遊びに来てください!

 

 

くりーむそーだ