県立 兵庫津(ひょうごのつ)ミュージアム
最初の県庁舎を復元した「初代県庁館(2021年11月3日開館)」と、 博物館施設である「ひょうごはじまり館(2022年11月24日開館)」の2館からなるミュージアム
神戸市営地下鉄海岸線「中央市場前」駅から5分
周辺情報:兵庫運河、清盛塚、兵庫城跡、大和田橋など
◆ 兵庫津の歴史 ◆
- 元は奈良時代に行基が築いたとされる五泊(港)の一つで、大輪田泊(おおわだのとまり)と呼ばれていた
- 平安時代には平清盛が日宋貿易を行い、室町時代には足利義満が日明貿易の拠点とした
- 戦国時代に織田信長の家臣・池田恒興によって兵庫城が築かれた
- 1868年 兵庫開港:兵庫城跡に兵庫県庁が置かれ、初代知事に伊藤博文が任命された
【初代県庁館】
1868年(兵庫県誕生時)の旧大坂町奉行所兵庫勤番所の建物を復元したもの
【大輪田橋】
竣工 1924年
- 兵庫運河(新川運河)に架かる美しいコンクリート造の3連アーチ橋
- 1945年の神戸大空襲時、水を求めて橋に避難した多数の市民が炎の犠牲となった(橋にはその時に黒く焼け焦げた跡が今も残っている)
- 1995年の阪神・淡路大震災の時には、この橋自体の親柱が崩れ落ちる被害を受けた
兵庫津ミュージアムのすぐ近くの大輪田橋の柱には、カタツムリのオブジェがたくさん🐌
ガイドの方に理由を尋ねると、「カタツムリはきれいな空気と水のある場所にしか生息しないから」とのこと🐌
そのような場所であり続けてほしい
兵庫運河の水門と兵庫区のシンボル・キャラクター「ハートン」
【歴史が味わえる散歩コース】
🔹神戸の中心地といえば今は三宮(さんのみや)/元町だが、かつてはこの兵庫区の湊川/新開地周辺が中心街だった
🔹ミュージアムの周辺を歩いていると、古い歴史のある「兵庫津」を再び盛り上げたいという熱い思いが伝わって来る
🔹JR神戸駅から歩くにはあまりにも遠いので、今回初めて「神戸市営地下鉄海岸線」を利用した。「一度も黒字なし・不便・なぜ作った?」と言われ続けたこの路線だが、ミュージアム開館により利用者が増えることも期待されているだろう。なんにせよ、神戸が元気になるのはいいことだ!
🔹こちらのミュージアムには歴史通のボランティアスタッフの方が複数いらっしゃるので、気軽に声をかけて周辺の見所を教えてもらおう!