クッシング症候群とクッシング病は同じものだと思われがちである。
正確にいうと、クッシング症候群の中のクッシング病である。
クッシング症候群にはクッシング病と異所性ATCH産生腫瘍とコルチゾール産生腫瘍(副腎腫瘍)がある。
症候群の共通点は、慢性的な糖質コルチコイド過剰分泌である。
しかし、どこに異常があって、糖質コルチコウドが過剰になっているかで病名が違ってくる。
場所
クッシング病…… 下垂体腺腫
下垂体からのATCH ↑ のため コルチゾール分泌↑
異所性ATCH産生腫瘍・・・・ 肺腫瘍、膵腫瘍など
肺や多臓器から、ATCH ↑ のため コルチゾール分泌↑
コルチゾール産生腫瘍・・・・・ 副腎腫瘍
下垂体からのATCH ↓ しかし、 副腎の異常による コルチゾール ↑
脳のCTで発見されるのが、クッシング病、胸のCTからは異所性、腹部CTからはコルチゾール産生腫瘍が発見される。
副腎腺腫が50% で クッシング病が35% だということも面白い。
語呂合わせはないが面白かったので取り上げた。
症状などは有名なので書きリンク参照