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中国銀暴利批判

 中国の大手国有銀行が「暴利」をむさぼっているとの批判がある。大手国有4行の2011年の利益は合計で6,240億元(8兆円)と、銀行の利益の6割を占め、上場企業1,336社の利益の3割を占める。大手行員の年収が平均20万元(260万円)、トップの年収が平均100万元(1,300万円)と、都市住民の平均年収2万元(26万円)を大きく上回る。背景には、銀行の貸出金利と預金金利を政府が規制しており、3%の金利差があるためである。
 中国の銀行民営化、金利自由化とともに、銀行トップの給与を政府高官以下に抑える規制が必要ではないか。

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