東芝社長交代

　東芝（従業員20万人、売上高7.7兆円、純利益1,274億円、2008年3月期）は18日、西田厚聡社長（65歳）が代表権のない会長に退き、佐々木則夫副社長（59歳）が社長に昇格する人事を発表した。岡村正会長（70歳）は相談役に就く。東芝は09年3月期に営業損益は過去最大の2.8千億円の赤字見通しであるが、西田社長は引責辞任ではなく、歴代社長が4年交代してきたことから、「4年を区切りに考えてきた」と述べた。西田社長は05年の就任以降、原子力発電と半導体に集中投資しており、佐々木則夫次期社長は原子力発電畑で常務時代に米ウエスチングハウスを約6千億円で買収する中心的役割を果たした。
　4代ぶりの技術系出身社長の「技術をベースにしたイノベーション」（西田氏）に期待がかかる。

（推薦書籍）
田中久重－小説　明治維新を動かした天才技術者
東芝　出版文化社新書　リーディング・カンパニーシリーズ
経営の行動指針　新訂－土光語録
土光敏夫の世界－“メザシの土光さん”再び　岡山文庫　２５８
Ｊ．Ｐ．コッタービジネス・リーダー論
イノベーションへの解　実践編－イノベーターの確たる成長に向けて
ライフサイクルイノベーション－成熟市場＋コモディティ化に効く１４のイノベーション
イノベーションの作法－リーダーに学ぶ革新の人間学
明日は誰のものか－イノベーションの最終解