バラク・オバマの雄弁伝説 | クリエイジ コラム ◆ 一週一冊良い本を読もう ◆

バラク・オバマの雄弁伝説

 2004年7月27日(火)の民主党全国大会で基調講演に登場したバラク・オバマ民主党イリノイ州選出上院議員候補(当時42歳)は困難や不確かさに直面して灯る希望の大胆さ(Audacity of Hope)を鮮やかに語り、多数がひとつに結びつく“E Pluribus Unum(One out of Many)”の合衆国精神を呼び覚まし拍手喝采と熱狂を巻き起こした。雄弁伝説は第44代大統領選挙の遊説を通して広がりさらに続く。来生えつこの詞の一節“希望という名の重い荷物を君は軽々ときっと持ち上げて笑顔見せるだろう”を連想してしまう。
 AERA(アエラ)11月24日号の「名演説オバマを支える3人のスピーチライター」では若き演説草稿作者ジョン・ファブロー(26歳)、アダム・フランケル(26歳)、ベン・ローズ(30歳)の働きぶりを紹介している。11月8日(土)からは週末のラジオ演説が始まり2回目(11/15)からはYouTubeでも公開されている。2009年1月20日(火)の大統領就任演説に期待が募る。“バラク”とはスワヒリ語で“祝福”を意味するそうだが福井県小浜市の「オバマ次期大統領を勝手に応援する会」ならずとも素直に追い求めたい。

(推薦書籍)
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