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チベット騒乱

 中国チベット自治区(人口280万人)の中心都市ラサで14日、大規模な暴動が起き、新華社は10人死亡したと報道したが、インド・ダラムサラのチベット亡命政府は死者数を30人と発表し百人以上に上る可能性も指摘している。中国の支配に抗議するチベット仏教の僧侶らのデモは、ダライ・ラマ14世(72歳)のインド亡命に繋がった1959年の「チベット動乱」から49周年にあたる10日に始まり、16日に終息した。
 北京では5日から全国人民代表大会が開かれ、胡錦濤国家主席(65歳)の後継者候補の習近平氏(54歳)が国家副主席に起用され、8月には北京オリンピックもあり、国際社会にチベット問題をアピールするチベット仏教僧侶らの思惑もあろう。ソ連崩壊(1991年12月)の歴史が語るように、民族独立の動きは中国の社会主義体制崩壊まで続くのかも知れない。

「初雷や物に驚く病み上り」正岡子規

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