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ビクターとケンウッド経営統合

 日本ビクター(売上高7,427億円、純損失79億円、従業員2.7万人)とケンウッド(売上高1,692億円、純利益16億円、従業員0.5万人)は経営統合を目指す。背景は、アナログからデジタルへの技術進化のなかで、統合による研究開発力などの強化によって中堅規模のAV機器メーカーとしての生き残りを図ることにある。何度観ても感激する「陽はまた昇る」(西田敏行主演のVHS開発物語映画)の再来を期待したい。
 電機業界ではスマイルカーブの両端である最終製品と基幹部品である半導体などでのみ利益がでるといわれてきたが、グローバル競争激化のなか、その両方のメーカーも再編なしに生き残りは厳しい時代となりつつある。

(推薦書籍)
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