2022年8月14日

何故この旅館は日本一に君臨し続けているのか。

であれば己で経験する他に無い。

と、身分不相応であるのは百も承知でその由緒正しき加賀屋様の敷居を跨がせて頂きました。

  

当時のブログには

「感銘」でしかなかった

とその心情を綴っておりますが

やはり僕があの時感じた

加賀屋様の

その

「心粋」

は紛れもない「本物」であったのだと

今改めて痛感させられております。

おもてなしするもされるも同じ人間です。

接客対応中のスタッフ様も
嘸かし怖かった事でしょう。

何よりも自身の家族や子供を
守りたかった事でしょう。

にも関わらず、この未曽有の災禍で我を先にと案ずる事なく、お客様第一主義を貫き通すその対応力、接客魂こそお客様を御迎えしおもてなしを提供する者としての本来有るべき姿であり、本当の意味での接客プロとしての振る舞いなのかと思うと、、、。

自然と涙が溢れてきます、、、。


当時僕は部屋付きとなって下さった客室係の若いスタッフ様に二、三問いました。

何故地元を離れ加賀屋さんなのですか?

お子さん預けてまでして頑張れるのですか?

そのバイタリティーたるものは何処から?

などとお話をお伺いしまして、その時は聞き手が頷けるよなと言うのでしょうか、公私を織り交ぜた上手なお答え、談笑を頂けました。

ですが、僕はこの旅館を後にするとき
問うた質問のその本当の意味をひしひしと痛感させられたのです。

リブログしておりますのでご覧頂ければとは思いますが、一晩お世話になったお宿様や担当者様へのお礼の言葉が全く見付からないのです。

お世話になりました、ありがとう。

の一言では伝えきれない感謝しきれないほどの
人の温かさ、温情に触れ、心でしか伝わらない大切なモノを惜しみなく僕に伝え教え下さっていたのです。

それが日本一として有り続ける加賀屋さんの
一つの答えなのではなかろうかと。