皇后さまもご覧になられた「僕妻」。
しかも剛と竹内結子ちゃんと3人仲良く並んでのご観賞。
なんかほのぼのするのぅー。

ワテクシも仕事帰りに
いつもの映画館の最終上映回で観てきました。

ロボット

話が分かっているから案外泣けないかも、
と思っていたが甘かった。泣きどころ満載。

だからといってはりつめた空気の漂うシーンばかりではなく。
星監督のテレビドラマで培われた独特なファンタジーテイストが
ところどころでフッと肩の力を抜かせてくれました。
余命いくばくもない妻・節子が少しでも長く生きられるようにと
夫で小説家の朔太郎が妻の為だけに1日一編と書き始めた短編小説。
それが映像となって現実の世界と交錯すると
不思議と穏やかな気持ちに包まれました。
パラレルワールドの住人となった二人はとても自由なのです。

そんな物語を読んだ節っちゃんは笑います。

「あ!笑った!」
笑うと免疫力が上がると担当医から聞かされた朔(サク)は
読後の節っちゃんの顔色を伺いながら一喜一憂します。
大切なカタワレを失うまいと必死に試行錯誤しながら
たった一人の読者の為に身を削る思いで笑える小説を書いている
その姿はたまらなく切ないです。

いつもサク、と夫を呼んでいた節っちゃんが
一度だけ「朔太郎さん・・・!」と呼んだシーンがありました。
高額な治療費を稼ぐ為、彼が意に沿わない恋愛小説を
書こうとしていたのを知ってしまった時です。
サクはただただ節っちゃんを助けたい一心で、
でも節っちゃんにはそれが辛くて
「私なんていない方がよかったね!」とつい口走ってしまいます。
お互い相手を思うからこそ感情をぶつけ合う、
胸が締め付けられるようなシーンでした。
でもね、この後案外簡単に仲直りするんです。
ここの描き方、結構好きです(笑)

医師から宣告された余命をとうに過ぎたものの、
日に日に衰弱し再び入院した節っちゃん。

月夜の晩の病室でのキスは、消えそうな節っちゃんの命に
まるでサクが命の火を吹き込んでいるかのように見えました。
身体のふしぶしが痛み出した節っちゃんを気づかい、
頬に触れる事さえためらいながら、そっとそっと。

結局叶えたい最後の奇跡は起こりませんでした。

節っちゃんの通夜の晩、最後に綴った1778番目の物語は
原稿用紙の上で静寂と共に展開していきます。
どんなストーリーかは是非映画館にて。

ラストシーン。
惜別ではなく、二人の再会を確信するかの如く
どこまでも広く青い空が眩しかったです。