スペイン3。 | 探さないで、感じて。

探さないで、感じて。

好きな武道のお話とかね。

スペインの方々と交流稽古ラスト。

皆様が左京区の武徳殿で稽古をされるとの事でお邪魔して来た。
我々日本人勢は剛柔流四人。スペインの皆様は糸東流。


糸東流の稽古は流石に初めてだなぁ、糸東流の型見たいなぁ、と思ってたのだが、いざ稽古が始まってみたら対人での肘の使い方を5種類みっちり稽古。

13時から始まって16時過ぎまで(何度か給水の小休止は挟んだが)、ペアでひたすら対人稽古。

これがなかなかハイレベル。いや、日本の空手道場のどこで披露しても恥ずかしくないくらい、しっかり護身技法を稽古してらっしゃる。

日本国内においても、空手がどんどんスポーツ化していって、型に含まれる投げや取手の技法は稽古されなくなっているが、寧ろ海外の方が(勿論道場にも寄るだろうが)こういった技法を大事にしているんだな、と感じた。


先生がスペイン語で説明されて、英語を話せる別の先生がそれを英語で説明、それを私がざっくり日本語に訳す。

とは言え、技の解説時は、大体はスペイン語のままでも理解出来ていた気がする(と思いたい)。


寧ろ、大変だったのは稽古後に車座になって「今回の感想を喋り合おう」の時で、スペイン語→英語→私が日本語に。流石にGoogle翻訳を何度か使った。

たまたまその日は私の誕生日だったので、

「とても貴重な、得難い体験をした事に感謝申し上げます。そして今日は実は私の誕生日だったのですが、素晴らしい誕生日プレゼントとなりました。有難うございます」

と言うと、まさかのスペイン語でのハッピーバースデーの大合唱が始まった。有難うございます。軽く泣いた。


記念撮影時。

お世話になったスペインの皆さんと並んで写真を撮る際に、

「ノスオトロース、ロス、インゴベルナーブレース、デ、ハ、ポン!」

と遂に言ってしまった。知らない方の為に書いとくと、新日本プロレスの内藤哲也の決め台詞ね。意味は「俺達はー、制御不能な日本人だ!」

びっくりしたろうな、いきなり私がこんなスペイン語喋って。


次の方々と写真を撮る際は、同じ事を言っても芸がないので、

「ノスオトロース、ロス、ペロース、ハポネス!」

と言ってみた。ちゃんと笑いが取れた。意味は「私たちはー、日本の犬です!」くらい。



それにしても。

実に貴重な体験になった。

技法もそうだし、国際交流もそうだし。

スペイン語は、素敵だな、うん。