Mystery Seller | 戯言cafe

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好きなことを好きなように。

有栖川有栖さんの、江神さんシリーズを目当てに購入しました。
知ってる作家さんも何人かいたし、新規開拓にもちょうどいいかな、とも。

短編だけど、内容の濃いものが多くて読みごたえがありました。

以下、ミステリーなのでなるべくネタバレしないようにするつもりですが、
無意識にネタバレする可能性もあるのでご注意を。



進々堂世界一周 戻り橋と彼岸花 /島田荘司
御手洗シリーズ、でいいのかな。
昔読んだきりなので、設定とか忘れてます(^^;

京都の戻り橋で、あの世とこの世の境目の話から、御手洗潔がアメリカに
渡った時に出会った韓国人の男性の話へ。
戦時中、母国から日本へ連れてこられたときの話などは、読んでて
戦争なんて馬鹿なことしなければ・・・としか思えません。
・・・過去は変えれませんがそれでも。

風船爆弾を制作する場面もありましたが、あれ、本当に飛ばしたんですね(--;



愛知から三重に引っ越してきたとき、彼岸花が一面に咲いていて、
淋しさの象徴みたいでどちらかというと苦手でしたが、今年の秋に見るときは、
きっと別の感想を抱くんでしょう。


四分間では短すぎる /有栖川有栖
有栖が妙に落ち込んでいて、作中にマリアが出てこないってことは・・・
マリアがらみで落ち込んでるのかな?
時系列の説明はなかったので、別の作品のどのあたりなのか
分かりませんでした。


家庭教師のバイトの日に、サークルの飲み会の予定を入れてしまったために、
慌てて駅でバイト先に電話をしたとき。
隣で電話をしている男性の謎の言葉がひっかかり、どんな意味を込めて
話したのか、ミステリーサークルの先輩方と推理することに。


種明かしをされると、なるほど半分、そんな伏線あった?が半分。
この作品を読んでる途中で、別の本読んだだめに、大切な伏線
読み飛ばしただけかも・・・。



夏に消えた少女 /我孫子武丸
殺人鬼に連れ去られた少女を救うため、自宅へと向かう刑事たち。
途中まではよくある展開だと思わせておいて、最後にどんでん返しが待ってました。

正直、刑事ってそんな行動するのか疑問ですが、それ以上に子供を持つ親って
そんな心配するもんですか・・・?



柘榴 /米澤穂信
大学時代、見た目はパッとしないが何故か声で女性を引き付ける佐原成美。
そんな彼に恋をし、結婚したものの、彼の生活能力のなさに、とうとう離婚を
決意したさおり。
しかし彼女には、夕子と月子という、2人の娘がいた。
親権を巡って裁判することになったが・・・。


ストーリーセラーでも、似たようなパターンの話を読んでたため、
そんなに衝撃は無かったでした。
目的のために手段を選ばない女性が、好きなのかしら、この作者さん・・・。


怖い映像 /竹本健治
あるテレビCMを見るたびに、なぜか背筋が凍ってしまう。
何度見ても恐怖心は治まらず、むしろ悪化する一方。
その原因を取り除くために、ロケ地へと向かうが・・・。


結果的に、彼が子供の頃に起こした行動が、一人の人生を狂わせていた
訳ですが。
子供のしたことだからと無理矢理にでも納得するか、それでも許されないと思うか。
ただ伝わってくるのは、彼女たちの執念のみ。



確かなつながり /北川歩実
復讐したいほど憎い男の娘を誘拐した、男の目的は・・・。


読んでて「ええっ!?そんなのあり?」と、気がついたら声出してました。
周りに誰もいなくてよかった・・・。
ストーリー内で書いてある、妊娠にまつわるある方法が、実際に出来るのかも
謎ですが、金のためにとんでもない提案をする男性の考えが理解できん・・・。

後味悪すぎて、この作家さん合わないかもと思ったくらい。



杜の囚人 /長江俊和
兄の様子を、ひたすらビデオで撮影する妹。
小説で描かれるのは、ビデオで撮影されたシーンのみですが、それが却って
不気味さをあおってるような。
信仰の名のもとに信者を次々と殺していった、兄の名を語るある宗教団体の教祖。

別人の名を語ることで、罪から逃れようとする教祖を許さないと誓う妹。


話が二転三転し、びっくりしてるうちに突然結末が来た気分です。
文章だからいいけど、実際に映像で見たらいろんな意味で不気味だわ・・・。


失くした御守 /麻耶雄嵩
彼女とおそろいで買った御守を、失くしてしまった優斗。
彼女には失くしたといえず、霧の濃い街の中、うさぎの形の御守を探し歩く中、
町では駆け落ち騒動が。

それがやがて、心中事件へと発展していまい・・・。



最終的に、失くした御守は見つかり、事件の真相も明かされるんですが・・・。
御守>事件な主人公の態度に、それでいいのかよ!とつっこみたくなりましたorz
高校生でも、警察に届けなきゃまずいってわかるだろうに。