新説桃太郎

新説桃太郎

桃太郎のセカンドストーリー

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これは昔々、桃の国の小さな村から始まるものがたり~。



桃乃太呂右衛門(もものたろうえもん)は村一の百姓と呼ばれている。太呂右衛門が育てる桃は色、形、味全てにおいて一級品であり都では高く売れた。


しかし、今季は凶作にみまわれ、村一の百姓、太呂右衛門でさえも苦しい生活を送っていた。


「父上、腹減った。」

この少年、名を桃乃太呂丸(もものたろまる)いい、太呂右衛門の息子である。齢は15。身体はさほど大きくないが屈強な肉体の持ち主であり秀でた武の才の持ち主である。


「すまんな、太呂丸。今はこれしかないんだ。」


太呂右衛門は干芋を太呂丸に渡した。


「ムシャムシャ……父上、このままでは村の人々は餓死してしまう。どうにかならないのですか?」


「今から村の長老たちと会合がある。なんらかの策がでると思うが…」


「あのじいさんたちの会合で良い策が出るとは思えませんが…。」


「まぁそう言うな。とりあえず行ってくるよ。早く寝るんだぞ。」


「ムシャムシャ…。」


確かにこのままではまずい。どうしたことか…





~長老宅~
長老:桃三郎「皆の衆、集まったようだな…では皆に報告が…」


「じじぃ!村の民はもう限界だ!!都からの支援はまだなのか!?」



太呂右衛門「落ち着け田吾作。長老、報告とは都から支援要請に対する返事のことですか?」



長老「その通りじゃ…返事が来た…」



田吾作「どうなんだよ!?」




長老「支援は何もできないみたいだ」




「なっ!?」
「ふざけるな!都には大量の食料が備蓄してあるはずだろ!」
「都は村を見殺しにするのか!」
村の衆から怒号が飛んだ。




「静まれぇぇぇぇい!!!」



「………」



長老「すまんな、勘三郎」



勘三郎「いえ、都にも何か理由があるのでしょう。今のみかどは昔と違って民を見殺しにするような人ではないはず。」



村人「…」




長老
「都からの通達は3つじゃ。一つ、各地が原因不明の凶作に見舞われている。支援は不可能。」


田吾作「だからよぉ!都には蓄えがあるだろ!」


長老「話しを最後まで聞け田吾作。二つ目は太呂右衛門、お前にみかど直々から召集の宣旨(命令文書)が来た。」



「!?」




勘三郎「まっ、まさか…」





長老「皆の想像通りじゃ…3つめ、」




太呂右衛門「…」








長老「鬼が現れた。」