⚠️BLです。苦手な方はご退室ください。
また、この話はフィクションです。某事務所とは一切関係ありません。





ー颯sideー



翌日。
昨日と変わらず、ジリジリと照りつける太陽。


カウアン「あー冬が恋しい。」


怜央「わかる…」


練習終わり、部室で休もうとするけれど、クーラーどころか扇風機さえない部室は、まるで蒸し器の中。


カウアン「よし!アイス買って帰ろ!」


怜央「あっ、俺も〜じゃあな!」


颯「おつかれ〜」


2人が帰って行く。
それとすれ違いで入ってくる2人の部員。


A「なー俺さ、見ちゃったんだけど…」


B「なにー?」


大声で何か楽しそうに喋ってる。


A「昨日、忘れ物取りに教室行ったらさぁ…
…羽生田と嶺亜がキスしてた!!」


B「はぁ?!まじかよ!男同士とかきっもw」


A「だろ?いや、確かに嶺亜って可愛いけど…」


B「…でも無理だわ〜笑」


A「なー?笑  颯もそう思うよな?」


いきなり話を振られて、驚く。


颯「いや、俺は…本人たちがそれでいいならいいと思う。」


そう、正直に答えた。
あの2人をくっつけたのって、実は俺なんだよね。


B「あ、颯って、あいつらと仲良かったっけ。ごめん!」


顔の前で手を合わせて、謝られる。


颯「いや…」


A「帰ろうぜ〜」


B「おう、じゃーな!」


颯「おつかれ〜」


そう言って、2人も帰って行った。


やっぱ、そうだよね。
気持ち悪いってそう思うのが普通だと思う。


わかってはいたけれど、ハッキリ言われるとショックだな。


そう考えると、やっぱりこの気持ちを伝えることを躊躇ってしまう。


岸「颯?」


颯「えっ!」


岸くんがロッカーの後ろから顔を出す。


颯「えっと、え?!いつからいたの?」


岸「ずっといた。笑」


え、じゃあ話全部聞いてるじゃん。
岸くんはなんて思ったのかな…


岸「俺はいいと思うよ?」


岸くんの言ってることがわからなくて、首を傾げる。


岸「好きになった相手が、男だろうと、女だろうと、好きって気持ちは変わらないし。
それぞれの恋愛の形ってあるしな!」


よかった…
ホッと胸を撫で下ろす。


でも、だからといって岸くんが男を好きになるかとは、また話が違うよね。
両想いとか、想像もできないし。


岸「帰れる?」


颯「うん!帰ろ〜」


2人で部室を出ると、ちょうど帰ろうとしていた可憐先輩と会った。


可憐「今日も2人?ほんとラブラブだね〜♡
カップルみたい♪」


颯「えっ…」


自分の顔が赤くなるのがわかる。


岸「可憐っ!」


可憐「あはは。ごめーん。笑
じゃあね、おつかれ〜」 


そう言って可憐先輩は帰って行った。


岸「あの、颯…」


颯「ん?」


やばい。
今、絶対顔真っ赤だよ、恥ずかしい…


岸「いや、何でもないわ」


気まずい空気が流れる。


カップルみたいだなんて、もちろん俺は嬉しかったけど。
岸くんはきっと、嫌だったよね…


岸「あのさ、」
颯「あの、」


2人の声がカブる。


颯「あっ、いいよっ。」


岸「その…さっき言ってた颯の友達って…
どうやって付き合ったの?」


あぁ。
羽生田と嶺亜のことか。


颯「羽生田が相談してきたんだよね。
「嶺亜が好きなんだけど、どうしたらいい?」って。」


岸「へぇ…それで颯はなんて?」


颯「告白すればいいんじゃない?って。」


岸「普通だね。笑」


颯「うん。笑」


また会話がなくなる。
俺にも、羽生田みたいに気持ちを伝えられる勇気があれば。


いつもの分かれ道に来てしまう。


岸「じゃあ、また明日!」


颯「うん。明日ね!」


家まで1人で歩く。


岸くんは好きな人、いるのかな…


そんなことを聞く勇気は俺にはない。
それでもいつか、聞かなきゃいけない時が来るんだと思う。


ちゃんとわかってた。
だからこそ、岸くんの隣にいられる今の時間を大切にしなくちゃいけないって思ってた。


ボーッと空を見上げる。


蒸し暑い夏の空は、俺の心を映し出すように曇っていた。



つづく



あららん。
切ないわー
特に言うことはございませんのでさようなら✋🏻



読んでくれてありがとうございました♡