筆者のあまり公言していない趣味に酒とパイプがある。そもそも趣味なんてものは自己満足のためにあるべきと考えているわけであるが釣りやクルマ、バイクなんかはやはり他人からの評価も嬉しいもので。

では人にはあまり「どうでぇ!」とマウントを取らない趣味とは?それが今日のお話である。

二十歳にならないとこの国では公に喫煙、飲酒はできない...まぁそもそも法律で禁止されているわけだがあせる

 

私事ではあるが筆者は18で車の免許を取得してからよくよく親を居酒屋へ引き取りにいくことが多くなった。

今ほど未成年者の立ち入りが制限されている時代でもなかったから、行きつけの居酒屋の主人は一品出してくれたり常連は誰もが優しかった。

時には何人かを家まで送り届けることもありその時には決まって「お車代音譜」をいただけたのだニヒヒ

その、たまに車に乗せる一人になんともいい匂いの男性がいた。

甘いようなスモーキーのようなその香りはシガーだった。その香りの正体がシガーだと知ってからはよくその男性に話を聞いた。厳格な愛煙家...と言う言い方があっているかはわからないが決して喫煙を勧めるタイプでもなく、シガーとことを淡々と語ってくれたものである。

筆者も二十歳になり当たり前のようにシガーに手を出す。数十年経った今でもたまにシガーに手を伸ばすことはあるが貧乏性な筆者はどうにも豪快に吸うには気が引けて...いやはやそんなことを言っている時点で愛煙家の諸兄からは笑われてしまうかも知れない。話を戻そう。シガーはある意味特別な時用であるがそれとほぼ同時期に手を出したのがパイプ。

これが筆者には刺さりに刺さった。タバコ葉をほぐし、ボウルに詰め、火をつけてからタンパーで抑え、再度火をつける。立ち上る煙を燻らせながらウイスキーを流し込む...もう『男のかっこいいやつ』が全部入っているのであるゲラゲラ

最初の一本はもうなんであったか...確か日本製の1万円くらいのものであった記憶がある。求めたのは新宿の老舗『kagaya』さん。

店員さんの勧めでパイプタバコをチョイスしてもらったのだが今になって思えば生意気な20歳である。最初っからダンヒルのスタンダートミクスチャーであった汗今はダンヒルが手を引きピーターソン扱いである。

それから10年以上スタンダードミクスチャー、965、アーリーモーニング、ナイトキャップとダンヒルばかり愛飲していたのだが...まさかここへきてこんな衝撃に出会うとは思わなんだという出会いが訪れる。

当時はTake it easy!であったと記憶しているがその名称変更された銘柄『Take your time! 』である。

着香がきつい煙草は嫌厭していたのだが偶々目当ての銘柄がない時に店主から勧めてもらったのがこれ。

怖いもの見たさで着火してみるとなんだろうこの開放的な一服は!となり一気にファンに。

パッションフルーツのような甘味と酸味がストレートに感じられキャラメルのような香りも混じる。かなり甘めであるが後味は引きずらない。

休みの日のドライブのお供に、湖面にカヌーを浮かべ釣りをしている時になんて最高の一服になるのではないだろうか。

勧めてくれたのは新所沢の『京垓(けいがい)』さん。気さくな店主と確かな知識をお持ちのお店である。

パイプの話題はまたこのブログだけでちょこちょこ書いていこうと思う。なんて言ったって趣味は自己満足なのだから。