2024年になり元日に大地震、2日に航空機事故、3日に友人の訃報を聞くと言うとんでもない幕開けとなった今年は正月も何も吹っ飛ばして過ぎ去ってしまった。

東日本の時ボランティアで現地入りし作業をさせていただいた経験から、現地に知識持って行かずは人のためならず...を学んだ筆者。当時はチェンソーや小型ユンボなどでお役に立てたが今回はプロが早速支援に入っている。過去の経験から学んだ初動の速さなのかもしれない。こう言う時は筆者のようなトーシロはジタバタせず自分の仕事をきちんとこなし、税金を納めていくことで少しでも貢献できると信じたい。

さて、正月の大事件で忘れ去られた日常が被災地行き以外では残酷にも戻っているのではなかろうか。筆者の住まいのある東京でももう日常そのものである。

さて、今日は悲しいニュースから目先を変えてあえて明るくと思っていたのであるが、どうにもバッドな出来事は続くようで。

 

筆者の仕事後の楽しみに銭湯がある。昨今のサウナーブームのそれではなくガッチガチに昭和な感じの公衆浴場である。

割と近くにもあり週2〜4回、気が向いた時に入りにいくスタイルを続けている。

ここ1年ほどはちょっと足を伸ばして色々な地域の先頭にお邪魔させてもらうのが楽しみになっているのだが、その一つに埼玉は所沢にある『弘法の湯』があった。あったと言うのは先に書くと昨年2023年の年末で廃業されてしまったのだ。

職場から車でトコトコした道を走り練馬インターから所沢インターまでワープ。そしてまた下道トコトコで約60分。

遠いのである。だがこの湯、とても心地よい。店主さんに伺ったところ井戸水を薪で沸かしているとのこと。

よく利用する何軒かもいまだに井戸水&薪の最強コンボの湯はあるのだがこちらはそのお湯の滑らかさが特に際立つ。脱衣場は板張りで真ん中にベンチ。明るく開放的な脱衣場で常連の爺との絡みも絶妙に心地よい。浴場は清潔に保たれており文句のつけようがない。

この弘法の湯に何も知らずにふらっと出かけたところなんと廃業とのこと...。所沢で最後の銭湯が廃業となってしまった。

なんとも寂しい限り。

世の中がどんどん加速して進化していく中でこうして人知れずひっそりとその存在を消してしまうと言うのは、ほんとうにさびしいかぎりなのである。