坂の下のアレ 25話 | campanula

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purple , admirable and nostalgia.


仁と坂道を下る、その時。

「小池正忠くん」

儚げな透き通る声。

…まるで 幽霊のような…

「…芦白!?」

「ん?どした?正忠」
ああ そうか。仁には聞こえないのかもしれない。

「いや…何でもない。仁、俺は用事あるから駅の方行く!」

「あ、…おう!じゃあな!」

「ん!明日学校来いよな!」

仁にまで休まれたら堪らない。
司は当分学校にこれないだろう。…つかあいつ やっぱ単位心配だな。

俺はそのまま駅の方に行く振りをして坂に向かった。
例の坂に。