「おう お初に御目にかかるな!小僧ども!」
妙な日本語で紡がれた言葉。
これが梓の親父との出会いだった。
それから 何故か俺たちは よく梓の親父と会うことになった。
梓の父親は 自分達の父親とは何かが違った。
梓の親父は小さな工場を経営していて
豪放磊落なその様子は少し昔の父親像と重なる気がした。
一体俺たちは 梓の親父にどれだけの事を教わっただろうか。
梓の親父は 俺たちが楽しんでいる時にしか、俺たちに助言をくれなかった。
しかし、俺たちが困っているときは いきなりに海へ連れ出したり自分の仕事場に入れてくれたりした。
そして自分の昔話をポツリポツリと語るのだ。
しかもそこに嬉しかった想い出は1つもなく、悲しかったり悔しかったり さらには落ちがあったり。
内容は自分が悩んでいることと全く関係無いはずなのに 何故だか勇気が湧いた。
話を聞くと 何故だか頑張れた。
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さーせん かなり忘れてました