岡見の完敗、能力以上に感じた後悔の念 | スポーツ インフォメーション

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現地時間27日にブラジル・リオデジャネイロはバッハデチジューカ地区のHSBCアリーナで行われたUFC RIO「Silva vs Okami」。
 そのメインで岡見勇信はアンデウソン・シウバに壮絶なTKO負けを喫し、日本MMA界の悲願であったUFC王座奪取はならなかった。2R2分04秒での完敗は、両者の能力以上に岡見が本来、この試合でやるべきことを徹底できなかったという見方ができる。

 日本で堀啓というK-1ファイターとスパーリングパートナー契約を結び、徹底してサウスポー対策と、打撃の怖さに立ち向かう気持ちを植え付けた。
 水野竜也は日本だけでなく、ポートランドまで行動を共にし、首相撲対策やスパーリングを通じて、チーム・クエストでの指導を岡見の体に染み込ませた。
 クエストで岡見は、サウスポー時のアンデウソンを右側に回らせず、ケージに詰める動きを徹底させた。
 ケージ際の攻防では、右ワキを差して、外掛けや支え釣り込み足でテイクダウンを奪うのが常だった岡見に対し、シングルレッグやダブルレッグに移行できるよう、頭の位置、右足の位置を修正するために、延々と限定スパーリングが繰り返された。

■ケージに押し込む展開を作ったものの

金網際から解放した結果――というのは安直すぎるかもしれないが……【Zuffa LLC via Getty Images】 結果、オーソドックスに構えることが多々あったアンデウソンに惑わされることもなく、アンデウソンに首相撲の態勢に入られても、岡見はケージに押し込む展開を作ることができた。
 アンデウソンの首相撲をなかなか解くことはできなかったが、右足にシングルレッグを仕掛けるなど、王者も予想できなかった揺さぶりを岡見は見せていた。
 にも、関わらずその後の攻防で彼は、押し込むことをやめて間合を取った。つまり、アンデウソンを金網際から解放したことになる。

 その結果という言い方は、安直すぎるかもしれないが、1R終了間際に左ハイキックを受け、ラウンドを失っただけでなく、打撃を受ける怖さを体が思い出してしまう。
 左ハイを受けたこと、その後の展開で左ミドル、左ヒザを出すのでなく、ノーガードのアンデウソンの誘いに乗り、届く距離にある右ジャブを多用した岡見。
 これら全ての要素が絡み合い、フィニッシュに至るまでの右ジャブ、右フック、パウンドという攻撃をアンデウソンから受けることとなった。

■かもしれない――という状況を考えてしまう敗戦
 それこそ結果論になるが、もし1Rにあのままケージにアンデウソンを押し込んでいれば、その後の展開はどうなっただろうか?
 テイクダウンを奪い、アンデウソンを削ることができたかもしれない。あるいは、同じようにジャブで敗れたかもしれない。

 かもしれない――という状況を考えてしまう敗戦。つまり、練習の成果を発揮することを放棄した。岡見がやり切るのではなく、後悔の念に苛まれる試合になってしまったことが、残念でならない。