愛知県で開催中の「表現の不自由展・その後」が突如中止された。75日開催する予定が、わずか3日で閉じられた。その理由は慰安婦像や天皇を含む肖像群が燃える映像に抗議や脅迫が集中し、安全を確保できなくなったからだ。「表現の自由」は官憲による検閲や批判、講義や脅しであっけなく消える。一度展示を取りやめた作品が、展覧会で再び取りやめるハメになった。価値観の違いを実感させ議論を生む作品こそ大切にすべきなのに。
①明治後期、黒田清輝の「裸体婦人像」が画壇を騒がせた。
②裸体婦人像の下半分に茶色の布を巻いた「腰巻事件」に黒田や文豪たちは憤怒し非難した。
③表現の不自由展が相次ぐ抗議や脅迫で中止された。
④なぜ展示を取りやめるに至ったか考えながら鑑賞くださいと注意書きがあった。
⑤75日開催するはずが、3日で中止になったのは残念だ。
⑥表現の自由は検閲や批判、抗議や脅しであっけなく消える。