「ううっさぶ
」
すっかりと葉を落としてしまった落葉樹君が、隣にいる常緑樹君に話しかけた
「でも、君が葉も落とさずに、凛として北風を遮ってくれるので助かるよ」
常緑樹君はこう答えた
「しかしさ、君の足元を見てご覧…冬の陽射しが地面を暖めているだろ」
更にこう続けた
「夏はさ、力を合わせて強い日差しから小さな生き物を守っているし…」
「冬になれば、君は陽射しの邪魔をしないで地面を暖めているよね」
「僕は、冬になったら北風から小さな生き物を守っているけど…」
「いるけど…なんだい
」
「君のように、新しい葉を芽吹かせて…みんなに春の訪れを告げる事は出来ないんだよ」
「そうかぁ~どっちも役に立っているって訳だね」
「そうそう、君の散らした葉で、僕の足元も暖めて貰っているから…お互い様だね」
色々な人が居る
常緑樹の様な人も居れば、落葉樹の様な人も居る
どっちも『一所懸命』で、そして『一生懸命』に生きている
役に立っているんだよ…お互いに、必要不可欠なんだ
