「いよっ
夏バテおじさん」
例により、BOOK‐OFFでKさんと会った
「確かにバテ気味ですが…ちゃんと東京の墓参りに行って来ましたよ」
「感心感心…それでこそ立派なジジイだ」
何周忌かは知らぬが、親類が結構集まったらしい
「もうねぇ、十数年も会っていない親類の顔も見られたし、身体の事もあれこれと聞かれなかったので気楽でしたね」
そこは親類だ…
「しかし、色々な人がいて面白かったですね」
「なになに
聞かせてちょーだい
」
「いやぁ~TさんYさんみっきーさんとつるむ前は、確かに私もそうだったのかも知れませんが…どうしようもなくマイナス思考の親類もいましてね」
「昔の事を思い出しては、落ち込んだりしているんですよ…
」
「ああすれば良かったとか、こうすれば良かったとか
」
「そうじゃなくてね…成功した親類もいれば、事業に失敗して没落した親類もいるんですが…なんかピントが合っていないような
」
「要するに、成功に至るまでの努力を理解せず、また失敗の要因も分析しないで…ほとんどが“運”だと思っているって事でしょう
」
「そうそう…その通り
」
「いいじゃない、落ち込ませておけば…何を言っても通じやしない」
「私なんかも同情はされているみたいなんですが…確かに多少の不自由はあっても、こうして生きていられるし、身体をなんとかしなきゃならん
って事で、落ち込んでる暇はないですよ」
「ま、マイナス思考の人ってさ、おらには理解できない考え方をしているね」
「元気なんですよ、それが…対した物を食っていないとかあれこれ言う割に、健康そのものでね」
「満足感じゃないのかな…津波で一切の生活の基盤を失ったり、家族を亡くしたり
また原発の事故で故郷を追われたり、気の毒な人は多いけど…特にそう言う災害に遭わなくてマイナス思考ってのはおらには理解できない」
「私は思ったんですけどね、その親類はどんなに運が良くても、満足しないで一生落ち込んだりして生きてゆくのだろうな…しみじみ思いましたね」
「マイナス思考が悪いとは言わないけど…それに、何事もなく恵まれた境遇のまま今日まで来た人って、庶民の中にはひとりもいないと思うんだけど」
「ええ…私のところに来て、あれこれと愚痴を言い出したんで言ってやったんですよ」
「なんて
」
「いいですねぇ~走れて
って…そうしたら、バツの悪い顔して黙りました」
「上手い
」
「完璧に思い通りになる人生なんかありゃしないし、少しでも理想に近づけるために皆頑張っているんですよね
私だって、いつか孫を追いかけて走りたいって頑張っているんですよ
」
Kさん…あんたはエラい![]()
今日だけは師匠と呼ばせてもらいます![]()
師匠
珈琲おごってちょーだい![]()
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