ある程度の、年齢の方は覚えているはず…
ボクが御幼少のころは、穴の開いていない五円玉が流通していた
勿論、穴空きだって有ったさ…ふん![]()
小遣い…毎日じゃないけど、大体十円![]()
賢いボクは、五円で駄菓子を買い、残った五円で古本を買って
根津権現や、諏訪神社の境内で読みながら駄菓子を食う事が多かった![]()
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かぁちゃん…いつも手渡ししてくれた
幼く可愛いボクの手に、十円を握らせてくれたものだった
しかーし
三度に一度は、穴なしの五円玉![]()
疑う事を知らない、純真な僕は…かぁちゃんが間違えているのだと思っていた
よく見ないと、十円に見えるのよね![]()
やがて、三度に一度が二度に一度となり…やがて毎回になった
むむむ・・・流石にわが母だわい
なかなかやるではないか![]()
だから、手に握らせたんだな![]()
…そう思ったかどうか、今となっては記憶にない![]()
そこは下町だ
駄菓子屋のばぁさんも、本屋のおじさんも(清秋堂…まだ谷中銀座にある)
人情だねぇ~黙って負けてくれていた![]()
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そんな下町![]()
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機嫌が悪いと、オヤジの拳骨が頭に![]()
ぼこぼこぼこ
連打だ![]()
それこそ、頭がボコボコになるほど殴られた![]()
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「ふん
愛人に貢ぐ金が無くなったからって、ボクに当たるな
」
と、思ったかどうかは定かではない![]()
この衝撃で、ボクの脳細胞はほとんど破壊されてしまったのだろう![]()
ボクがいかれているのは…オヤジの拳骨の影響が多々あると思っている
銭湯に、兄貴と行く![]()
背中に絵が描いて有る人![]()
全身に絵が描いて有る人![]()
もうもうとした湯気の向こうにうごめいている
みんな、面白い
話題が豊富で、子供には優しい
中には、凄い学者先生もいた(知らないけど)
それが、全身に彫り物をした人と仲良く語っていた
「ぼうず
しっかり勉強してな、立派な大人になれよ
」
天使のように純真なボクに、そう言ってくれたのは
偉い学者先生ではなく…その筋の人だった![]()
で、現在
テキトーに勉強し、イカれたジジイになりました![]()
多分、あと五十年もすればボクも母のところに行くだろう
聞く事は決まっている
「かぁちゃんさぁ~知ってて五円玉寄こしたんだよね…そうだろ
」
五・六十年もたてば、疑問が解けるって訳だな…うん![]()
