変わるより、変わらないことに安心感を覚える
この日、北新地はお化けの日。
簡単に説明すると、ママさんやホステスさん達の仮装行列。いわゆる日本版ハロウィンです。
これは節分祭と堂島薬師堂お水汲み祭りがひとつになったもので、北新地を盛り上がるためのイベントとして2003年(平成15年)より開催されました。
北新地クイーンが先頭を練り歩き、沿道の人達にお化けの到来を知らせます。
解き放たれた7体の鬼が、お化けの行列に紛れて北新地を徘徊するのです。
この日は、チャーミングなMさんと自称おもろい占い師のKさん(実は四柱推命学の易者さん)と北新地で合流して、飲みに行くことにしていたのです。それがたまたまお化けの日と合致していたわけ。MさんとKさんはあびこ観音へ厄除け参りからの新地で、僕と合流する直前までアバンザでモーニングを食べていたのです。名前は聞いていないけど、いつ何時行ってもモーニングがある喫茶店らしい。
一方仕事帰りの僕は腹ペコあおむし状態。でもいくら食べても蝶にはなることはないけどな。
なので、お化けを見ていてもお腹がグ~。そんな僕の様子をMさんが見て、優しく声をかけてくれました。
ディックさん、お腹空いているでしょう
まるで、おこちゃま扱い。でも腹が減っているのは事実なので、中華料理を食べることを提案。それがここ。
ちゃいにーず びすとろ 明翔(あすか)
なんと4年ぶりの訪問となります。これが最後の訪問記。
一時期は足しげく通っていたけど、すっかりご無沙汰していました。なにせ生来の浮気性故に、あちこちのお店に顔を出していたら単に行きそびれていただけなのです。
メニュー内容は記憶にあるものと合致。確か前菜は蒸し鶏がお勧めだったはず。
昔と変わらないなら、この時間は同伴のお客さん達で賑わっているはず。ホステスさん達がお化けに参加しているからなのか。僕達のように仲間うちでの飲み会グループは何組か来ていました。
ではかんぱ~い。
占い師 Kさんとこうやって飲みに出かけるのは初めてかもしれません。薮やとかでばったり出くわしたことは何度かあるけれど。
中華料理大好きKさん、抜かりなく注文をすませます。でも料理つつきながら、モーニング食べなきゃよかったとこぼしていました。(>_<)
ザーサイ
Kさん、ご注文の品。
蒸し鶏
記憶にあるとおり、柔らかい。そして惜しげもなくかけられたネギタレがいいアクセント。
羽根付き焼き餃子
かなりの小ぶり。新地のホステスさんがお客さんの前で大口を開けなくていいようにとの気遣いに違いありません。野菜の旨みが凝縮されていて、これはいい。
お酒好きな3人なので、次はなにを飲むか 額を寄せ合ってメニューを見つめます。中華なら紹興酒でしょうと、決め手にもならないような理由で決定。
陳年紹興加販酒(甕) デキャンタ大
どんな飲み方でもウェルカムはMさんはさておき、ここのところ冷たい飲み物を苦手としている僕の意見を取り入れ温めてもらいました。
ではまたまたかんぱ~い。
黒酢の酢豚
これも僕のお勧め。黒酢の酸味と甘味のバランスがすごく良くて、お代わりをしたくなるのを必死に抑えました。
酸辣湯(さんらーたん)
あいも変わらず、驚かされるボリューム。見た人全員が唸ってしまうのです。
私、お腹膨れたからひと口でいいわ とトンデモナイことを口にするMさん。いっぱい食べなきゃ大きくなれないよ とおこちゃま扱いの意趣返ししておきました。
数年も経つうちに酸っぱさへの耐性が上がっているのか、以前は強烈な酸味のパンチ力があったのに、この日は比較的マイルドでした。そういえば厨房では若く見える人が鍋を振っていたけど、以前はご夫婦でやっていたからシェフが代わったのかな。
柚子蜜ハイボール
昨年から自宅では柚子ハイボールを飲むほど、柚子に凝っています。これも美味しい。
ご馳走様でした。
今年で確か14周年を迎えられるほど続いているのは、丁寧な料理に尽きると思います。サイズはボリュームなど、お客さん構成を考えてのことでしょう。とにかくカスタマーファーストが感じられるお店です。これはまた通わなきゃね。
この日食べた料理を振り返ってみると、そんなにも飲み食いしていませんでしたね。Kさんの本領をこの目で確かめるため、今度は町中華ツアーにお誘いしたいと思います。
とにかくまた来ます!