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部屋と黒シャツと〇〇〇

最近ストレス解消と健康の為に、料理を頻繁にするようになりました。毎日の料理の覚書や作ったものなどの写真を掲載する予定です。料理好きな方と交流が出来たら嬉しいです。

拝啓
  M・O様


貴女はご自分を雨女なのと仰っていました

1年前のお別れの時も
空が泣いておりました

僕はあんなにも涙を流し
伝えたい言葉は全て伝えた筈なのに

心残りと後悔が未だに消えないのです


僕は貴女に愛されていると自負をし

貴女が僕の前から去ってしまう事など考えていませんでした

学舎を旅立ち
大人の階段を昇っていく度に
貴女に会う回数が減って行きました

社会人だからと言い訳し
片道2時間費やす事を後回しにする日々が続きました

貴女が病床で苦しんでいるなど知らずに
すぐに元気になると思っていました

久しぶりに会いに行った去年の誕生日に
僕は花束を贈りました

高価な花では無いのに
貴女はとても喜んでくれましたね

僕が帰った後も
その花達を『綺麗だね』と仰り
ずっと見ていてくれたそうですね


その次に会いに行った日が
ちゃんと言葉を交わした最後の日になってしまったなど
誰が想像しましたか


僕の前では一緒に食事もおやつも食べていたのに

普段はろくに栄養を摂取出来ていなかったなんて

貴女がいなくなった病室で
初めて気付きました

棚の中に敷き詰められた栄養食の缶詰

胸が苦しくなりました


そして最後に貴女に会った時


小柄な身体が更に小さく感じたのです

頷く事すら出来なくなっていたけれど
僕の言葉は聞こえていたと信じたいのです


寂しい時も
痛い時も
苦しい時も

貴女は何でも我慢をして抱え込む人でした


痛みを無くす事は難しいけれど
寂さを和らげるのだったら僕にでも出来た筈でした

失ってからいくら悔やんでも
もう遅いのに




貴女に触れられなくなってから

僕は自暴自棄になり

汚い事をたくさんしてしまいました

貴女の元へ行こうともしました
けれど綺麗な貴女の元へは
こんな僕は行けなそうです

なのでもう少し
この世で償う事にしました



そして大切な人が出来ました
僕は昔よりも大人になりつつあります

一生を共にする覚悟が出来ましたら
真っ先に貴女にお伝えしたいと思っております


さて
雨が降っている今日は
貴女に会いに行きます

貴女が大好きだった紫色のあの花を持って行こうと思います


貴女はご自分の事を雨女なのと仰っていました

雨の中
天へ貴女への祈りが届きますように



敬具