文筆活動の大先輩、かがいみえこさんの新刊が出版されましたのでお知らせいたします。



これはかがいさんがお住まいの長野県上田市に実在する矢羽根もようの傷がある赤松のお話です。
太平洋戦争末期、物資が乏しかった日本は松脂から航空機の燃料を採取しようとしました。赤松の樹皮を削りV字の形の傷を刻んで下に置いた容器に松脂を受け止めて集めたのです。



当時の傷跡を残したままの赤松が荒廃山中に数十本、奇跡的に残っているのだそうです。



戦後七十年の節目を迎え、不穏な空気に包まれているこの世界にひとつの問を投げ掛けてくれる一冊です。

発行は 株式会社郷土出版
書店でのお取り寄せ可能です。