自画像

子どもの頃
透き通ったグラスは透き通ったように
柔らかい花びらは柔らかく
視たままに描けたら良いなぁと思っていました。
大人になって
子どもたちに絵を教えることになったとき
視たままの世界を描こうとしている年齢に達した子に的確なアドバイスが出来るようになりたかった。
対象を観察すること。
良く視るってどういうことなのか具体的に教えてあげられる先生になりたかった。
で…
どうだったんだろう?
少しでも伝わったのならいいけれど
言葉が表面を滑って 
染み込んではいかなかったかも知れません。

でも 好きだったな。
子どもが集中してデッサンしている時間。
目をキラキラさせて
息までとめて画用紙に向かっているとき。
見守るこちらまでドキドキしてた。

自分の絵を描く時間が欲しくて
子どもたちの教室を閉じてしまったけれど
今日は久しぶりに自画像を描いてもらう時間を得ました。



イレーヌ嬢

テーマ:
か何年か前に模写したルノアールの作品。
イレーヌ.カーン.ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)。
線の細そうな少女のはにかんだ表情。
ブルーのドレスと肩に広がる艶やかな髪。
美しい作品です。
本物が見たいなぁと思いつつ
無理だろうなと諦めていたのですが、
なんと願いが叶いました。
5月7日まで国立新美術館で開催される
至上の印象派展の目玉作品となってます!

という訳で昨日会いに行ってきました。
(画像は私の模写です😝)
さすがにイレーヌの前は人が多かったのですが
他の作品は近距離で観賞できました。
画家たちはなんと素直に対象を見つめ
描くということに取り組んでいたことか。
自己表現とは違う何か
自然への畏敬の念の様なものを感じました。

学生時代に模写した
セザンヌの赤いチョッキの少年も来ていて
こちらにも思い入れがあり感激しました。
厚塗りの作品かと思っていたら
意外にもあっさりと描かれており
びっくりしました。
美術学校のテレピンと絵の具の臭いに満ちたアトリエ。
西村先生の声。
シスレーの作品からは橋本先生を思い出しました。
一気に40年ほど時代を遡ってしまいました。

それにしても
あれからずっと絵にしがみついてきました。
こんなにも素敵な作品があって
私には到底辿り着けないのに。
なぜまだ描きたいんだろう?