亡き母の箪笥の中から出てきた着物との出会いから
突然、興味が湧いてきて
図書館に行くと着物に関する本を借りてきてしまう
今日この頃の私です。
着つけの本や、柄あわせの本の間にひっそりと隠れていた本。
澤地久枝さんのエッセイでした。
選ぶ着物でその人の人となりが解かってしまう。
着物って奥深いものですね。
澤地さんの渋い紬や絣の着物。
でも国宝級の作家の作品だったりして・・・・・
恐るべし。着物。
お金が無いと足を踏み込めない世界なのかな?
それにしても
女の人のエッセイって面白い。
生活のかけらを拾って世界を読み解いてしまう。
この本で心に残ったのは芭蕉布を語った章です。
沖縄の糸芭蕉の茎の繊維から作る織物、芭蕉布。
沖縄戦に触れ
「美しさなど踏んで踏んで踏みにじるような世の中だった」
と書く澤地さん。
そんな世の中で祈るようして
美しいものを守ろうとした人たちがいたことを伝えています。
文化って
美しいものを生み出し守っていくことなんだな
と思う私なのでした。