深夜の町でホストのキャッチに声かけられるたびに、キレまくっていた私。

「うっぜぇんだよ!!邪魔だ!!」


私はホスト連中に殴りかかろうとするところだった。

一緒に歩いていたひとつ年下の女の子Kちゃんが、「やめときな」と冷静に言っていた。


私は大人げないな。

だがいかにホストにムカついているかは書くまい。

相手する価値ない連中だからな。私も反省しよっと。


Kちゃんと五時までご飯食べながら愚痴りまくっていた。

私は今まで誰にも話さなかった、お金で苦労してきた話などをした。

Kちゃんも借金や夢の話をしていた。

お互いにいろいろな話をした。すごく良い時間だった。

幼馴染といるよりもラクだった。


明け方、本屋に寄ってから私たちは手を振った。


彼女と話すことで、どんなにラクになっただろう。


私は、英語を勉強していることを話し、

「たった四行の文章を理解するのに、一時間半もかかる。」

というと、彼女は優しく笑った。

「少しずつでええねん。」


私は誰かのこんな言葉を求めているほど、精神力が弱かった。

それでも救われた。


昔ながらの幼馴染とはもはや遠く離れてしまった。

私は私で歩いていく。


Kちゃんとは離れてしまうが、連絡をとる約束はした。

傷の舐めあいといえばそれまでだが、それでもいい。

人間は弱い。だから強くなりたいと願う。


冷たいアーケードから、始発前の地下街をゆっくり歩く。

毎日なにもかもが変わり行く、気づかないうちに。


でも気分はいいよ。

それだけですべて合格だ。