元気が出ないー。

普段ならそんなときは歌を歌うんだ。

そうすれば、なんとなく元気になれるから。

でもね、今回は例外。

だって原因が音楽だから。

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。


せめて一度だけでも、……なんでもない。




嘘つきドールは嘘しか言わない。

違う、違う。

嘘しか言えないの。

可哀相な嘘つきドール。

誰も彼を信じない。

いや、いや、そんなことはない。

彼が真実を言うことは絶対ない。

そう信じてる。

彼が言わないことを信じることで、彼を信じてるんだ。

そんなの矛盾。

認めない。

嘘、嘘、嘘、嘘。

全部嘘。

本当なんて何処にもない。

だから「嘘つきドールが嘘しか言えない」なんて嘘。

ちゃんと真実だって言えるんだから。

だから…。

だから僕を信じてよ。

絶対なんて存在しない。

そんな矛盾した世界で、僕は君を「絶対」裏切らないから。

だから、だから。

君も僕を裏切っちゃダメ。

守れなかったら、…わかってるよね?

君はもう此の世界から出られない。

逃げるなんてことは無理。

あきらめて世界に従いましょう。

それが君に渡された「運命」だから。

運命はね。

絶対のないこの世界に偶然という名の「必然」をもたらす魔法なんだよ。

素敵でしょ?

ねぇ、此の世界の上で矛盾のメロディを奏でて廻ろう?

僕という絶対的な存在と。