今年のなつイチ | さるすべり日記

今年のなつイチ

なんとなく 夏休み気分なので 本を手に取り電車に揺られてみる(通勤だけど)

課題図書は 東野圭吾の『容疑者Xの献身』 と 夏目漱石の『こころ』

  

『容疑者Xの献身』東野圭吾(文藝春秋)

 

 

容疑者Xの献身 は 映画を見る前に読むかどうか迷っていたのですが

なんだかキャストを見たら 見に行く気が失せたため さっそく購入

やはり すばらしい物語でした

気が弱っていたせいか 涙がとまらなかったのです

もう途中から嗚咽まじりの泣き方で 結局夜中の3時くらいに号泣のすえ本を閉じて

枕もとのライトを消しても なお 涙があふれて

心が静まらずになかなか寝つけないので

ムクリと起きて 震える手でノートに字を連ねて

明け方5時頃に力尽きて眠りました

容疑者Xの献身を読みながら次の課題図書をこころに決めていました

2,3日 ぼーぜんとしたあと手に取ったのですが

いずれも 時を経てもなお色あせない名作であろうと

あらためて感じ入りました

ずいぶん前に読んだときと また違ったこころの動きを感じながら

はっとさせたり じーんとさせたりする言葉たちを

なんども なんども立ち止まって 指でなぞるのでした

 

本はいろいろなものを私にくれる

 

『こころ』 夏目漱石 (新潮文庫)