和本の世界~千年の時代をつなぐ~ 東京古書会館
今週は 夜の予定がいっぱいなので 疲れがたまらないように
省エネモードで生きております
きのうは ドキュメンタリー「和本」の試写会と展示会をみてきました
DOCUMENTARY FILM“和本”完成記念展示会
和本の世界~千年の時代をつなぐ~
ドキュメンタリー「和本-WAHON-」で紹介された逸品の数々と、
11月16日・17日東京古書会館にて行われる「古典籍展観大入札会」に出品される
優品の一部を事前プレビューいたします。
この機会にぜひ、和本の世界をお楽しみください。
【会 場】 東京古書会館2階 情報コーナー(展示室)
【期 間】 2007年10月25日(木)~10月31日(水)
10時30分~17時30分
入場無料
展示予定品目の一部
●『寂然集』 藤原定家筆 1帖
平安・鎌倉期の歌人であり、膨大な古典文学の書写などを手がけた藤原定家筆の本。
本書は唯心房寂然の家集の一つ。冒頭と奥書を定家が書し、本文を姉の坊門局が写した
関戸家蔵本が知られるが、本書はその系統の伝本から抄出する形で成立したと思われる、
「異本寂然法師集」と称されるものの一本である。
●『百万塔 並相輪陀羅尼』 神護景雲4年(770)刊 1基1巻
制作年代が明確な世界最古の印刷物とされている。天平宝字8年(764年)に
藤原仲麻呂の乱を平定した称徳天皇は、鎮護国家を祈念するために、6年の歳月を掛けて
宝亀元年(770年)に、陀羅尼を100万巻印刷し、
小型の塔に納めて10万基ずつ10大寺に奉納した。
●『神護寺経』 平安時代写 1巻
京都高雄の神護寺に伝来した平安時代の書写を代表する紺紙金字の一切経。
紺紙に銀泥で界線を施し、金泥で経文を書写している。
鳥羽法皇の発願により久安5年頃つくられ、後白河法皇の手で神護寺に納められた。
●『豊臣秀吉遺物拝領状』 日野輝資・高倉永孝宛 前田玄以他 慶長4年(1599年) 17通
慶長三年に没した豊臣秀吉の形見分け文書。
秀吉五奉行の一人であった前田玄以(徳善院)が遺物の分配に携わった。
「覚」は玄以が公家衆に分配した残りを記している。
この他は烏丸光広等公家衆からの請取状で、
「太閤様の何々をいただきありがとうございます。前田玄以へお伝えください」
という内容になっている。
●『解体新書』 杉田玄白 小田野直武画 安永3年刊(1774年) 原装 5冊
日本における西洋解剖書の本格的な翻訳書。日本の西洋医学の先駆けとして、
有名な本である。杉田玄白・前野良沢・中川淳庵らによってオランダ語訳医書
『ターヘル・アナトミア』を翻訳。
荒俣宏さんがゲストでいらっしゃるというので 急遽思い立っていくことにしたのですが
なんとなくそわそわして 1時間も早く会社を出てしまい
神保町の町をそぞろ歩いて時間をつぶしました
東京古書会館2階 情報コーナー(展示室)を見てから 地下のホールへ
85分というかなり長いドキュメンタリーで
はじめは 少し眠くなってしまったのですが
徐々に古書店主たちの本に対する想いやオークションの熱気に突き動かされ
それは まるで和本に対して興味を覚えていく過程を
追体験しているようで ドキドキしました
監督の三好大輔さんは もしかして 奥山貴宏さんを撮り続けていた方でしょうか・・・
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荒俣宏さんのお話 試写会 大変おもしろかったです DVD買ってしまうかも
ドキュメンタリーの中で 展示室にあった和本について
店主たちがそれぞれ説明してくれました
試写会のあと また展示品を拝見したのですが
同じ本でも 試写会の前と比べて べつの展示を見ているようでした
これが知る喜び ひとに教わるたのしさかと 久しぶりにわくわくしました
そして がぜん和本が「欲しく」なっていました
