ハワイ旅行【10】サンセット・ビーチ ~ (カフク) ~ (東海岸)
ハワイ旅行記のつづきです
パイナップル・エキスプレスとソフトクリームを満喫した
ドール・プランテーションをあとにして
再び 52番バスで北に移動します
草しか生えない赤い土が ハイウェイの左右に広がっていて
遠くの低い山が 一段と空を広くしていて
バス停を 吹き抜ける強い風に固くなっていた体が
暖かくて静かなバスの中で ゆるゆるとほどけていきます
ほどなく ノースショアの海が見えてきました
ハレイワは サーファーの町として紹介されますが
のどかな雰囲気の雑貨屋さんなどが こじんまりと軒を並べていておもしろそうです
途中下車しようか迷いましたが ここは車中からの眺めでがまんしました
ワイメアベイのビーチパークあたりは 美しい海の景色が広がります
サーフィンのおおきな大会が催される会場で 有名のようです
http://www.go-style.com/worldtrip/becool03.htm
咄嗟にバスを降りたくなったのですが
同行者がぐっすり眠っていました
そっと起こして 次のサンセット・ビーチで降車する準備をします
目が覚めて パイナップル畑から一転 海岸線を走るバスの車窓に 目を細めておどろいています
道のむこうに海がみえてくる ロマンチックな瞬間を見逃すなんて もったいない
窓に張り巡らされている紐を引っ張ると 降車リクエストのブザーが鳴ります
日本で言う 真夏の雲 と 白い砂浜が ようこそ! と出迎えてくれました
何枚も写真を撮ったのですが 光が強すぎて むしろ曇りの日みたいになって・・・
あまりにまぶしくて 目をあけていられません
サングラス 持ってませんが ひつようですね!
バスは30分に1本です
しばらくビーチでのんびりすることにします
今日は 水着もってきていないので 砂浜を歩くことにしました
ビーチサンダルがずぶり ずぶりと砂にひき込まれていきます
そもそも あるくの苦手です
なんども足をとられて 小学生みたいに大きく転びました
リュックがあいていてガイドブックやらが飛び出しました
こんなどうでもいい描写しかできないくらい まぶしくて
遠くを観察することができなかったのでした
のんびりと 一日ここにいたら わたしの眉間 くっついてしまうのだわ
そろそろ 次のバスを待つことにしましょう
郊外のバス停には ほとんど屋根がついていません
じっとしていると ジリジリ暑い時間帯です
遠くが見通せる木陰に腰をおろして
待つこと40分
とても長く感じました
前もって待ち時間は覚悟していましたが さすがに待ちくたびれました
女性の運転手さんのバスがやってきました
反対周りの 来た道を戻るバスは2本も通過していたので
すこし不安になりましたが 無事 バスに乗れました
疲れたので あとは車窓の景色をたのしむことにしましょう
バスの中から見る海は 静かで目に優しくおだやかです
波は少したかいとおもうのですが 一年を通じて知っているわけではないので
季節によっては 想像を超えた波がおしよせるのでしょう
タートル・ベイで52番から55番にバスの表示が変わります
ゴルフ場などもあるリゾートホテルの中をぐるっと回って
ようやく新しい乗客が乗ってきました
しばらく走ると 海老養殖の池が見えてきます
日本の観光地だと すぐにずらりと のぼりが並んで ここが養殖場かぁ なんて
わかりやすいのですが 地味ですね・・・
途中で 小さな駐車場に 何台かワゴンが止まっていて
シュリンププレート が食べられるようです
あいにく同行者が えび苦手なので 残念ですがスルーです
カフク高校の手前で有名な ジョバンニ のワゴンを見つけました
ハイスクールのバス停で 元気いっぱいの高校生がたくさん乗ってきました
突然 ローカル色の強い車内です
女の子たちが おいしそうに棒つきのキャンディをなめています
カフク高校は日本の学校との交流が盛んで 相撲部などもあるようです
しばらく にぎやかなバスの旅がつづきました
オアフ島東海岸を バスはどんどん下っていきます
あいにく天気が悪く雨が続いているようです
山からの土が海に流れ出して 海面が茶色に染まっています
海岸沿いには 小石がいくつも積み上げられた石垣が目に入りました
日本で言う「賽の河原 」のようです
石を積む風土というか 信仰のような行いが どこか通ずるものを感じて
http://www.hulastyle.jp/column/hilokume18.html
自然と目が行ってしまいますね
たとえ 石があったから積んでみたくなった 遊び であっても
崩れないのが不思議なくらいに 高く積まれた石たちが
静かにバスの脇を抜けていく
ただそれだけで 心を穏やかにしてくれるのでした
バスは 雨の東海岸に別れを告げ ヘエイアから内陸に入ります
途中でみたことのある景色に会いましたが
鬱蒼と切り立つ山の中のハイウェイを飛ばして
再び アラモアナS.C.に戻ってきました
ワイキキは 天気がよくて 帰ってきた~ とほっとします
こんなに半日で くるくると天候がかわるなんておどろきですね
無事に朝出発したアラモアナS.C.の終点に戻ってきました
最後に 乗ってきたバスを記念にパチリ
バスの前には 自転車が固定されています
途中で バイクジャージに身を包んだ人が乗ってきましたが
フロントにキャリアを装備したバスなんてほんとうに便利ですね
一日つきあってくれて ありがとう そしてさようなら
これでバスがメインの旅はおしまい
明日は友人の結婚式に出席します
もうすぐ夕暮れ
ランチが軽めだったので 早めの夕食としましょう
読んだ本 『プレーンソング』 保坂和志(中公文庫)¥720
今回のバスの旅を一緒にすごしてくれました
何回かよんだことのある本ですが
きっとハワイでゆるゆる読んだらたのしいだろうとおもって
だけど 旅は意外にいそがしくて
なかなか落ち着いて物語の世界に浸ったまま を ゆるしてくれません
それでも 木陰でバスをまっているとき 眠る前にベッドの中で
本を開きたくなる時間はたくさんありました
やさしい人々と ゆったりと流れる時間
いつか この本を開くときによみがえる記憶が
またひとつふえました