マンションのエレベーターに
背の高い人が乗り込んできた。
あ、こんばんはー

こんばんは、お久しぶりです

間髪入れずその人はこう言った
淋しくなりますねぇ…
その人
とは、部長さん。

以前からの読者さんはご存じ
ソイさんの会社の部長さんです。
ほにゃらら万人もいるこの市で
私が引越してきたマンションに
ソイさんの会社の部長さんが
住んでいました。びっくり!でした。
たまーにエレベーターで遭遇します。
お話しするのが好きなのかそれとも
私の顔を見たら言葉があふれ出てきたのか
一気に話す部長さん。
ものすごく
引き留めたんですよ!

もっと一緒に仕事したかったなぁ…
本当に残念…
今度私の愚痴を聞く会を
開いてください
笑

軽口をたたいてみたけど
それには少し微笑んだだけで
淋しくなる、残念だと
くり返していました。
そりゃそうだよね
20年以上一緒に働いてきたんだもん
部長さんにとっても
青天の霹靂だよね
想像以上の落胆ぶりでした。
そして自分の気持ちを吐露しただけで
私に「今後どうするんですか?」的な
質問はありませんでした。
おそらくそれは既にソイさんが
「とりあえず現状維持(別れない)」と
答えていたから だと思います。
私はというと、頭ではわかっていても
今はまだ週末に会っているので
会えなくなる
という実感がありません。
いなくなってから落ち込むのかな?
実際そうなってみないとわからない。
ソイさんは少しずつ準備を
しています。
自分自身のことはもちろんですが
持ち家のことも。
月曜が休みだった彼は
その日を丸ごと庭木の伐採に
充ててくれました。
裏庭の木は思いっきり切って
いいんだよね?

うん、思いっきりやって

その日、届いた写真と動画を見ると
こりゃ知らない人が見たら
引くなぁ…
と思うほどの

切ったというよりも
折ったに近い状態でした。
この家にはもう彼は住まないので
こうでもしておかないと
あっという間に茂ってしまうのです。
年を取ったらマンション暮らしを
したくなるというのは
本当ですね。
ニクはこの家に思い入れがないし
私は思い入れはあるけれど
まだここには帰らないし
1人で住むには広すぎるし
メンテが大変だし…
どうしようかなあ… この家。
ソイさんの転職話をきっかけに
私の人生の未来予想図は
思ったよりも早く
書き換えることになりました。
が、
どうせなら…
わくわくするように
書き換えよう

これをチャンスと捉えよう。
遠距離恋愛を楽しもう。
例えばわざわざ会いに行く旅を楽しみたいし
〇カ月ぶりの再会!
も


思い出に残るイベントにしたい。
こっそり髪を切っておこうかな?

いやそれよりもダイエットかな?
今はそんな気持ちです
