くっついていいよ
スキンシップ好きの私にこれは
天使の囁きかそれとも悪魔?
カフェくんの体温と香りに包まれながら
今これをるねくんに見られたら
終わりだなーと思った。
終わりになるのは嫌だなーと思いながら
じわっと伝わるあたたかさに
長く満たされなかったスキンシップ欲が
満たされているのを感じていた。
そんな私の心を読んだかように
満足した?
うん
あったかかった
離れて、髪を整える。
もう帰る?
うん
カフェくんを送って行きながら
明日のるねくんとのデートのことを
考えていた。
カフェくんの前で
意見をはっきり言う女性でいられるのは
彼のことが好きではないから。
カフェくんに対しては
過度に心配したりお世話をしたり
そういう必要がない。
若いけど、私よりよほどしっかりしているから。
ちなみに
るねくんは2人兄弟の次男。
カフェくんは姉がいる長男。
私はしっかり者の長男タイプじゃなくて
頼りない次男とか少しわがままな末っ子タイプに惹かれる傾向にあります。
そしてついついお世話をしてしまう。
お世話=愛情なのは、オカンなのに。
多分ここで、自己肯定感が低いから
誰かのお世話をして必要とされることで
自分の存在価値を云々…
という話になるんだろうな。
でも長く生きてきて思うのは
彼氏でなくても友人や部下でも
相手が楽になるように
相手が笑顔になるように
手助けするというお世話もあるはず。
もちろんやりすぎはオカンだし
相手の成長を阻止してしまうから
良くないけれど。
ただ言えるのは
お世話不要の人を好きになると
自分から甘えられそうだな…
ということ。
そんなことに改めて気付かされた
カフェくんとのデートでした。
東京来ないの?
来月出張〜
いつ?
〇日から
カフェくんには積極的に会いたいとか
自ら会おうとか思わないので
サバサバ答えられる。
車を降りる時
ありがとうと言って
爽やかに去って行ったカフェくん。
明日は、るねくんと久しぶりのデート。
家に着いて、気づいた。
車内に香水の匂いが
めっちゃ残ってるううぅーー
おそるおそる助手席のシートに
鼻を近づけてみると…
アウト〜!
ユニセックスな香りならいいけど
もろメンズの香り…
カフェくん、香水つけすぎやー
さては…
マーキングしたな。
「マーキング」シリーズ 終わり。