彼はだんだんせん妄がひどくなる。
なのに
自分の病状を理解しようとするが、薬の名前を何度聞いても覚えられず、
点滴のポンプをいじって警告音をならしてしまい、私に謝る。
何事にも柔軟で理解が早く、すぐに決着を付ける人だったから、
今、なにもかもがよく理解できないことに焦りを感じ、
自分の言ったことが私に理解されないことに悲しくなり、涙を流す。
辛い気持ちが伝わってくる。
もう、なにも考えずにすむように、眠らせてあげた方がいいのかもしれない。
でもなかなか踏ん切りがつかない。
痛みが制御できてるなら、もう少し楽でいられると思うのに。。
そうもいかないよね。
以前のような彼に戻らないことが寂しくて切なくなる。
あんな楽しい日々はもう戻ってこないんだね。