ルールのテクニック | ◆広島公立入試プロ◆ クラフトワーク

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先日、「自由」と「不自由」について書きましたね。
今日はその続きのお話をしましょう。

やる気はせいぜい3日まで。

ワタクシは時々こんな言い方で、「やる気はあてにならない」ということを生徒に伝えます。あてにならず失敗したことがあるのに何も変えないならば、同じ失敗をこれからも繰り返すばかりです。それを変えましょう。


例えばアクション映画を見て興奮し、「自分も強くなりたい」と決意して筋トレを開始したとしましょう。1年後の未来は変わっていますか? 絶対とは言いませんが、多くの場合なにも変わらないでしょう。今日や明日は頑張れたとしても、1ヶ月後は何もやっていないことの方が多いのではないでしょうか。同じことが勉強ではもっと大変になります。今日の「やる気」は、やがて煙のようにフッと消えてしまうのです。

「やる気」は全くあてにならないので、これに代えるものが「ルール」です。毎日寝る前の筋トレルール、毎朝トイレでの英単語勉強ルールは人生を変えられます。毎日たった1分だけの剣玉のトレーニングでも、1年続ければ剣玉の達人になれます。こういうものは人生を変えられるのです。

ルールには、「成功しやすいルール」と「失敗しやすいルール」 
があります。そこで今日はルールを成功に導くための、テクニックを紹介したいと思います。

まずルールを設定する時に大切な視点は、「
3ヶ月後も続いているか」です。

自分の作ったルールをチェックする時はこれを判断基準にしてチェックし、カイゼンすれば良いと思います。現時点での自分の能力は、自分が一番わかるはずなので、背伸びすることなくありのままに判断することが大切です。

この「3ヶ月後も続いていること」を達成するために、まず1つ目のテクニックである「張り切り過ぎないルール作りを心掛けてみましょう。いくらやる気に満ち溢れていても、「毎日腕立て100回」や「毎日勉強4時間」といったルールを作ってしまうと、やはり続けるのが難しくなってしまいます。それよりは、もっと簡単に「毎日腕立て5回以上」や「毎日勉強10分以上」の方が良いのです。つまり、3ヶ月続けられるようにルールを最小化して、「最低ラインを示すこと」が大切なのです。「5回以上」ということは、やる気のある日は50回でもいいし、5時間勉強しても構いません。ただし前日や翌日との貸し借りはナシ。「しんどい時でも継続可能」にするために、最低ラインだけをルールとするのです。「日曜は例外」などの例外は、必ず事前に設定しておきましょう。

2つ目のテクニックは「
見える化」です。努力の継続に最も大切なのは「進歩の実感」だとワタクシは考えています。「進歩の実感」が得られないまま努力を続けるのは、意志の強い人ですら困難です。ですから例えばダイエットをする時に最も大切な道具は「体重計」ということになるのです(何とワタクシはダイエット検定の資格を持っています)。クラフトワークでは「ハンドブック」や「ルールカード」が、「見える化」して「進歩の実感」を得るための仕掛けですね。ルールを達成するたびにハンコやシールが目に見えて増えていくことは、継続のエネルギーを産み出します。自宅でルールを運営する際は、カレンダーなどを使って「見える化」すれば良いでしょう。カレンダーへまずはルールを書き込み、それを達成するたびにシールか何かで「勝ち」が「見える」ようにしたらいいのです。1日また1日と達成していくたびに「勝ち」が連なっていき、今度は「連勝効果」によって「勝ちを途切らせたくない」という「負けず嫌い」が育っていきます。こうなるとかなり良い感じです。決して油断をすることのないように、さらに勝ち続けるよう頑張ってください。初めは、「シールを貼り忘れた」とか「ハンコを押し忘れた」などの些細なことでも気持ちが切れやすいかもしれません。最初は慎重に、そして軌道に乗っても油断せず、大きな成功を手に入れてください。難しくなんかないんです。本当は誰にだって出来るんですよ。

はじめ9割あと1割」ということを、このBlogでも以前触れたかもしれません。多くの場合、やはり「はじめ」の部分が大変だと思いますので、だからこそ、「やる気が出た時に、まずすべきことはルール作り」となるのです。やる気があるうちにまず最初の1週間を頑張り、そして軌道に乗せてください。

3つ目のテクニックは、こうしたルールを「絶対的な何かにくっつける」です。腕立て伏せにしても勉強にしても、時間的に宙ぶらりんのルールは継続が難しくなります。「毎日腕立て5回以上」より、「毎日寝る前に腕立て5回以上」の方が良いのです。この時、クラフトワークや学校など、時間の区切りがわかりやすい場所にいる時は「○時から○○をする」といったルールでも良いのですが、自宅ではこの時間の区切りが比較的曖昧になりがちです。そこで「お風呂でスクワット5回以上」とか、「寝る前にストレッチ30秒以上」とか、「トイレで英単語を1つ以上覚える」とか、時間ではないそういった「絶対的なもの」にくっつけて安定させるのです。「食事」「歯磨き」「風呂」「就寝」「起床」など、自宅ではたくさんの「絶対的なもの」が見つかるはずです。「朝起きる」→「歯を磨く」→「(磨きながら)洗面所の壁の世界地図を見て国名を1つ覚える」といったことをルール化していけばいいのです。


やや!!

あっという間にたくさん書いてしまいましたね。いつも短くしようと心掛けているのですが、また長くなってしまいました。本当はもっといろんなテクニックを紹介したかったのに、ちょっと残念。

では最後に、ワタクシが子供に対して、というよりむしろ自分自身に対して言い聞かせてきたメッセージを書き添えて終わりにしますね。


「今日1日の生き方を、そのまま大きく拡大したら、
 それがあなたの人生ですよ。
 明日に期待するあまり、今日が疎か(おろそか)にならないように。」


ルールによって、日常をほんの少し変えるだけで、
いつだって人生は大きく変えられるとワタクシは信じています。
皆さんもきっと出来ますよ。
共に頑張りましょう。



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