桜柄カービング レディースシューズ
以前からお世話になっている若手靴職人 田中俊充さん 小森詩織さんの企画展が五月初旬に新潟県上越市にある 「アートスペース 小原」 にて開催しておりました。
そこに展示する作品の中の一つに私も少し関わらせていただきました(*^▽^*)
ここで小話を一つ・・・・
展示会を行ったギャラリーの敷地内にある桜の木、オーナーの小原さんは 「さくら子」 と呼んで毎日語りかけているそうです。
さくら子は今のギャラリーに引っ越す前のご自宅に植わっていたのですが、実は約17年程花一つ咲かせない桜だったそうで、小原さん自身も存在自体を忘れてしまうような木でした。
「・・・わたしを置いてかないで (ノ_-。) 」
と桜に言われている気がした小原さん。
急遽、桜の木も一緒に引越しをすることにしたのですが、準備をしていなかった桜は強引な剪定と抜き取りで傷だらけに。。。
満身創痍の桜の木、植木屋さんにお世話になりながら何とか上越の厳しい冬を超え春になった時
「ありがとう」 と言うかのようにまた数厘だけ花を咲かせたそうです。
そこから数年後、満開に咲くようになった桜。この桜のもつ健気さからか、「さくら子」 と名前を付けてギャラリーのシンボルツーリーになっているそうな。
この話を聞いた靴職人の小森さん
「桜を描いた革で靴を・・・でもどうやって革に絵を??」
と言うことでご相談いただきましたm(..)m
カービングした革を靴に加工。
当然私自身は初めて。靴職人さんもカービングの革を靴にするのは初チャレンジ。
まずは靴の製作工程やら革の厚さなどの制限、カービングの説明からカービングできる革の条件などを説明しあって、少しずつ刷り合わせていき、試作を繰り返して
「完璧!」
とお互いに言える図案、革厚、カービング加工の仕方と仕上げ方法を考えました。
そして、出来上がったのがこちら。
和風の雰囲気をもっていて、大人な落ち着いた靴ですね (o^-')b
個人的感想を・・・・
カービングを使った商品はよく見るのですが、どれもカービングが活きすぎて主張しすぎる傾向があります。でもこれは色の組み合わせ、アクセントの金縁、一つの商品としてデザインが綺麗に纏まっている印象を受けました。
皆さんはどう思います?o(^▽^)o?感想お待ちしてます!
ちなみにガラス越しに写っている木が さくら子 ご本人さんです。
今回のコラボ企画、改めて職人さんの凄さを感じる事もでき、レザーカービングの新しい可能性を引き出していただけて、すごくいい経験になりました。ありがとうございました!
現在靴職人のお二人は、少しずつ受注を受け、また製作の勉強をしながら独立に向けてとても頑張っています(*^ー^)ノ
今後の動向に要注目です!!
少しだけですが、他の作品の写真もいただきました!
下の二枚の写真。寺社仏閣の彫刻をモチーフにしたスニーカーです。個人的にお気に入りの一品!
いつか作ってもらいたいなぁ・・・(^▽^;) と、狙ってます(笑)
少し写真が暗くてわかりにくいですが、かかとの部分には赤のステッチで寺社仏閣の柱が描かれていて、細かい描写もイイですね!!
エンタシス、という言葉をご存知ですか?
法隆寺の柱は真っ直ぐな柱ではなく、下になるにつれて少しふっくらと膨らんだ形になっています。そういう建築方法を 「エンタシス」 と言います。
これはパルテノン神殿などにも使われている柱の種類で、巨大建築物の柱に用いることが多いのですが・・・靴のかかと部分の柱が・・・見事にエンタシスになってます!!!!
作った職人、本人もわかっていないマニアックな部分なんですが(笑)かかと部分!注目です!!



