ラストミニはクラフトカーズ奈良大阪でも
過去数台(正確には7台)販売しましたが
その正確な実態や累計台数等は業界でも未だ謎謎・・
で今回様々な資料等を基に調べました
ラストミニの識別と特徴は
(1)正規輸入が無い事(本国とヨーロッパ仕様のみ)
(2)ツインインジェクション
(3)高速重視のファイナルレシオ
(4)フロントラジエター
↑のカタログは当社管理品のラストミニを総括して輸入を行ったTSトレーディング製のカタログから引用(実際は1999y発行で2種類ありますが同時期発行なのに何故あえて2部に分けたのかは謎)
1部(画像上)はミニセブン、ナイツブリッジ、クーパー、スポーツパックの4種もう一部(画像下)はクーパー、クーパースポーツの2種
ちなみにクーパーとクーパースポーツの違いはTSカタログでは中央の3連メーターの有無とパネルカラー&素材で差別化
面白いのが日本用のカタログなのに左ハンドルです(実際にこの会社で左ハンドルの輸入はありません)
更に面白いことを発見
英国本国のラストミニを取り上げた雑誌には日本国内ではおなじみのメイフェア純正シートや国内ではヘリテイジ純正赤皮シート仕様等が存在します
更に本国モデルは全てクーラーレス
更に更に
電動キャンバストップ搭載はミニセブン限定を思われるのがクーパーやクーパースポーツにも存在
あとよ~く見るとどの写真にも通常国内モデルには存在する
エアバッグ警告ランプが存在しません
これにより国内モデルは輸入時に後付した模様
国内雑誌のミニプラスの記事によるとラストミニはツインインジェクション搭載だけで識別されており詳細や実態は記述されていません
あのボルケーノオレンジ純正色のメイフェア(ローバージャパン1997年カタログ)↑スポーツパック限定色が一般エントリーモデルに英国国内には存在します
ヘリテイジコレクションのコンビハンドル(ローバージャパン1998年カタログ)ボディーカラーに合わせて色ですが実際はオールブラックレザーです一部はこの状態で輸入されています
長々と書いてしまいましたがラストミニに限って言える理由は以下の通り
(1)国内にはTS以外にも他のMINI専門店が直輸入したラストミニも相当数ある(更に中古並行車も存在している)
(2)TSカタログの限定200台も総数で200なのか各グレードで200かATMT車で異なるのかは結局の所、未知数
(3)ラストミニは1999年前後から存在する
(4)バリエーションも一定でなく複雑
(5)(1)~(4)を裏づけ又は立証できる専門店もないうえに、
輸入業者もローバーというメーカーも現在存在しない
今回ラストミニの全容解明は期待できませんでしたが一般的にラストミニは「新世代のレイアウトを搭載したエンジン」こそ
一番の特徴で最大の売りです
↑ただ残念なのは中古車の一般市場価格では最終型の通常モデルと価格的な差はありません(理由はやはり正規D車と並行車の点が主でこれはベンツや他の外車も同じです)
ただローバーミニに限って言える事は並行、正規の分け隔てはあまり存在しません
クラシックミニは現代の車のように全てオートメーション化された時代に作られた商品ではありません
10年以上も昔に絶版になった手作り感の塊のような車です
そんな所もまたミニ独特の味わいだと感じて頂ければと思いますただこれに懲りず、いずれ解明したいと思います