今回のお話は、
ある釣り場に現れた2号のれいろくお爺さんのお話。

今年もアジのシーズンがやってきました!
毎年5月〜7、8月の後半頃までが
サビキ釣りシーズン。この時期になると、ある港に現れたお爺さんの事を思いだして、つい微笑んでしまいます。

アジのサビキ釣りは、やはり自然相手なので、釣れる時には爆釣ですが、釣れない時には全く釣れず。
お爺さんと出会った時は、そんな全く釣れない
シーズン初めの頃の日のことでした。

 


アジのシーズン初めは、釣れても豆サイズ。
サビキ
重要なのは、針の大きさとハリス(糸)の太さなのですが、豆アジサイズだと、口も小さいので針が大きいと食いつきにくいことも。

「やいやい、今日は釣れないなぁ。すずめちゃん
「ね〜釣れないね。」
「そんな日もあるよね〜、後1時間ほどやったら帰ろうか?」
「そうだね〜」


ブロロ〜ロ、ロ〜。
そこへ、一台の軽トラックが現れ、お爺さんが出てきました。

「調子はどうだい?
 釣れてるかの?」
「いやぁ、全然今日は駄目ですね」
「そうかぁ、まだ時間が早いだわ」

 


そう言いながら、隣で竿を垂らし始めたお爺さん。すると、なんという事でしょう。
私たちをはじめ周りは全然釣れてないのに、お爺さんだけ
釣れる、釣れる!

「釣れんか?こんなに釣れるぞ」
「えぇ、全然こちらは釣れなかったです…」
「ほい、ほい、釣れる、釣れる」
と、どんどん釣り上げるお爺さん。

ただただ、こちらの偏見なのですが段々と羨ましさから、お爺さんがすご〜く嫌味な人なんじゃないかと思えてきます(^^;;笑

「針は、何号使っとるんか?
3号か4号か?」
「わしゃはなぁ〜、この時期は2号のれ〜ろく。
2号のれ〜ろくじゃないと釣れんぞ。」
「そうなんですね…」
「ほれ、また釣れた」

と、その場でひとり盛り上がるお爺さん。

「釣れんかね?よう釣れるぞ」
「すごいねぇ、、、お爺さんの腕がいいんだよ」
「ほい、ほい、釣れる」

 


帰り際。さらに追いうちをかけるように、パッケージに入ったサビキ仕掛けを持ってきて、
「ほれ、2号のれ〜ろく。
わしゃはこうゆうのを使っとる、これじゃないと釣れん。わしゃ〜2号のれ〜ろくじゃ」と。
結局、
『2号のれ〜ろく』という言葉を連呼しながら、釣れるだけ釣って帰っていったお爺さんでした(^^;;

きっと
親切心で、色々と教えて下さろうとしたんでしょうね。
私たちの中では毎年思い出される、伝説の2号のれーろくお爺さんw
皆さんの中でも、

釣り場こんな方に出くわされた方いませんか?
ぜひ、その時の気持ちを共感していただきたいものです^^;