私は18歳まで
母が大嫌いだった
いつも勉強が出来る姉と
比べられていた
母は学校の先生をしていた
その子供が
よそ道反れてはいけない
と、子供ながらに思っていた
母の敷いた線路を
歩み続けて
文句があっても反抗せず
気持ちを押し殺した結果
どんな感情が生まれたか…
母のせいで……こうなった
友達関係にもヒビが入り
何かに失敗するたび
母のせいで
そう思うようになり
どんどん母を嫌いになる
19歳になる前に
大好きな父が他界した
火葬場でも私は1人
誰も傍に居なかった
父の死を悲しみ
1年泣き明かし
私は決めた
母の敷いている
私の人生の線路から
抜け出そうと
決断は自分で
それが失敗でも成功でも
自分の責任になる
人のせいにして
責任逃れをしたくない
そして、その決断により
母への大嫌いな感情から
抜け出せた