朝から会議は嘘でしょう・・・


と、私自身は思っていたわ



当の彼女は信じ切り
相手の困った顔見て言った




「えぇ!どうしたら・・・
今からだったら遅刻よねぇ」



大事な会議を忘れてまでも
彼女のもとにいるような



そんなバカなオトコじゃないわ



会社じゃ優秀信頼厚く
企業戦士のオトコのはずが



たった1人のオンナの為に
人生棒に振るなんて



そんな愚かなことはしないわ



電話番号教えもせずに
都合のいい時、自分から



連絡して来るオトコがよ・・・



如何にも演技じゃないような
態度で彼女を悦ばす



この頃はもう・・・彼女は
相手の虜だったわ



そんな彼女の様子 見ながら
又もや慣れたテクニック・・・



せっかく逢った車の中で
いきなり「今日が最後の晩餐」



彼女は驚き理由を訊いた



「僕は君を愛し過ぎた」


「この先 どうしようもなくなるよ」


大笑いだわよ、この台詞


芝居がかったキザなヤツ


彼女のすがる姿を見つめ
やがて静かにこう、切り出した


「絶対、僕の言うこと聞ける?」


「僕の条件満たすなら、
君とはやって行けそうだ」


「電話は会社にしてもいい」


「必ず偽名を使うよう」


「僕が会いたい時に会う」


「君が会いたい時じゃない」


「何ヶ月でも間が空いて
それで文句を言うのなら
君とは付き合い出来ないよ」



ほらね・・・だんだん本性表して来た



彼女の心は相手が占めて
他に断る術持たず



別れたくない一心で
相手に取っての都合がいい




奴隷オンナと成り果てた・・・




さぁ、続きは・・・




次回だわ・・・